藤岡 洋(ふじおか ひろし)

取り組んでいるテーマ




 2002年頃から学術デジタルデータベースの構築に関わってきた。
 大型科研などを利用してこの時期多くのデジタルデータベースが作られてきたが、現在ではその保存・利用・継承が大きな問題となっている。その保存に対する誤解、利用に関する見込み違いが当時あったことは明らかで、その原因を整理・究明するのが研究テーマの一つである。
 この保存・利用の問題に対するアプローチとして、統一的なデータベースフォーマットを考案し、データを再布置を求める動きがある。しかし、このアプローチは学術デジタルデータベース界隈では古くからあるものだが、10年以上たってもそのフォーマットは定まっていない上、一部では特定機関の権威を利用してのあまり実りのないゲートキーピングをめぐる争いの様相すら呈している。
 むしろ、別のアプローチから、特にここ15年の間に学術デジタルデータベースはその在り方を変化させることができるのではないかと考えている。デジタルデータベースは利用されている期間だけ保存されるという基本的なスタンスは保持しつつも、制作・改良されている期間のみ利用されているといえるのではないかという仮説の下、データベース発のデータベース構築のアプローチを探る。
 そのために、1.公開には必ずしもとらわれずに学術デジタルデータベースを一つの世界観として研究者間ネットワークを作る手助けをしつつ 2.研究者が容易に自身のための新たな研究用データベースを作るためのツールの紹介、利用補助、必要となれば開発を行う。この試みを行いつつ、2005年以降に浸透した web2.0 の思想を元に主にメディアミックス論あるいは物語消費論をもとにした理論基盤を探るのがもう一つの研究テーマである。

業績(ResearchMap)

researchmap/huzioka

外部資金

科研データベース
挑戦的萌芽(萌芽)「西北タイ歴史文化調査団蒐集8mm動的映像の「再資料化」と動的映像資料活用法の研究」

経歴

略歴

1994.3
立正大学文学部哲学科卒
1997.3
立正大学大学院文学研究科(哲学専攻)修士課程終了
2002.4
東京大学大学院人文社会学系研究科(COE象形文化研究拠点)学術研究支援員( -2006.3)
2003.3
立正大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士後期過程単位取得退学
2006.4
国立西洋美術館技術補佐員(-2010.6)
2010.7
東京大学東洋文化研究所技術補佐員(-2013.3)
2013.4
同特任研究員(-2013.9)
2013.10
同助教

学外活動

  • 科学基礎論学会
  • 日本アーカイブズ学会 (2011-2014)
  • アート・ドキュメンテーション学会
  • 国際日本文化研究センター 共同研究員
  • デジタルアーカイブ学会

教育活動

本学以外での教育活動

  • 帝京平成短期大学 2006--2008年度
  • 東京福祉専門学校 2008 --2010年度
  • 帝京平成大学 2008--2012年度
  • 群馬県立女子大学(芸術プログラム)2012--2014年度
  • 京都教育大学(オムニバス) 2021年度

    学術論文

  • 藤岡洋 「プログラミングによるレイヤー実装構想と抽象化の壁」 大塚英志 編 『動員のメディアミックス』 思文閣出版、2017.10、381-404. [Link]
  • 藤岡洋 「田窪/矢野モデルに基づくネットワーク情報資源の再考とデジタルデータベースの劣化」 『東洋文化研究所紀要』 第168号 (2015.10 )、45-96. [Link]
  • 藤岡洋 「再帰と文脈」 『存在の意味への探求』 秋山書店、2011.4、44-66.
  • 口頭発表

  • 藤岡洋 「リニアなレイヤーと「レイヤーの統辞法」」 運動としての大衆文化(国際日本文化研究センター 重点共同研究) 国際日本文化研究センター(京都) 2018年7月29日. [Link]

    報告書

  • 渡邊祥子 「植民地期後期アルジェのカスバのイメージ」 山田重郎 編 『新学術領域研究 都市文明の本質: 古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 3』 2020年度科学研究費補助金研究成果報告書、2021.3.、303-322.
  • Watanabe, Shoko 「Maghrib Experiences in Arab Nationalism Studies: Literature Review」 『調査研究報告書 アラブ・ナショナリズムと国家形成:マグリブの事例』 「Chapter 1」 日本貿易振興機構アジア経済研究所、2019.3. (英語)
  • 渡邊祥子 「イスラーム運動における思想・イデオロギー―社会運動理論の適用と問題点―」 重冨真一 編 『基礎理論研究会成果報告書 社会運動理論の再検討―予備的考察―』 独立行政法人日本貿易振興機構 アジア経済研究所、2015.3.
  • 学術論文

  • 藤岡洋 「199x-200x アングラ空間の穴からみえた世界」 大塚英志 編 『運動としての大衆文化』 「II協働/運動する「ファン」たち」 水声社、2021.9、255-269.
  • 藤岡洋 「レイヤー的技巧と脳内編集 : 採掘される将来の思考のために」 『東洋文化』 第100号 (2020.3 )、25-40. [Link]
  • 藤岡洋 「プログラミングによるレイヤー実装構想と抽象化の壁」 大塚英志 編 『動員のメディアミックス』 思文閣出版、2017.10、381-404. [Link]
  • 藤岡洋 「田窪/矢野モデルに基づくネットワーク情報資源の再考とデジタルデータベースの劣化」 『東洋文化研究所紀要』 第168号 (2015.10 )、45-96. [Link]
  • 藤岡洋 「データベース活用におけるバザール型コミュニティ形成について」 『人文科学とデータベース論文集』 人文系データベース協議会 (2013.11 ).
  • 藤岡洋 「再帰と文脈」 『存在の意味への探求』 秋山書店、2011.4、44-66.
  • 藤岡洋 長尾邦彦 「ヒューマンケアサービスにおけるニーズ外在説--福祉,医療,技術史,観光を横断して」 『帝京平成大学紀要』 第19巻 帝京平成大学 (2008.3 )、161-176. [Link]
  • 藤岡洋 「ニードの定義についての一提言」 『帝京平成短期大学紀要』 第3号 帝京平成短期大学 (2003.3 )、39-45. [Link]
  • 藤岡洋 「仮定と条件」 『帝京平成短期大学紀要』 第3号 帝京平成短期大学 (2003.3 )、47-54. [Link]
  • 藤岡洋 「翻訳の場面に現れる文脈」 『帝京平成短期大学紀要』 第12号 帝京平成短期大学 (2002.3 )、43-48. [Link]
  • 藤岡洋 「副詞と想定世界」 『帝京平成短期大学紀要』 第11号 帝京平成短期大学 (2001.3 )、89-96. [Link]
  • 藤岡洋 「副詞の問題」 『帝京平成短期大学紀要』 第10号 帝京平成短期大学 (2000.3 )、27-33. [Link]
  • 口頭発表

  • 藤岡洋 「博物館資料保存論からみるデジタルアーカイブの現状と展望について」 京都教育大学(オンライン) 2021年12月.
  • 藤岡洋 「記録と記憶の位置:2021年に立って」 立正大学哲学会2021年度大会(特別企画:吉田夏彦先生を偲んで) 立正大学 2021年11月27日. [Link]
  • Huzioka, Hirosi. "Deep Indexing of Moving Images for Digital Archiving." Presented at the The 12th International Convention of Asia Scholars (ICAS), online, August 2021. [Link]
  • 藤岡洋x鈴木昭夫 「デジタルアーカイビングで旅することは可能か? ~1971年北部タイの場合~」 明日Net 第205回 2021年7月. [Link]
  • 藤岡洋 「資料インデックスとしての動的映像の可能性」 アート・ドキュメンテーション学会 2021年6月. [Link]
  • 藤岡洋 「デジタルアーカイビングによるアナログ的「技巧」の採掘 : 西北タイ歴史文化調査団蒐集8mm動的映像の再資料化を通じて」 デジタルアーカイブ学会 2021年4月. [Link]
  • 藤岡洋 「西北タイ8mm資料活用のために: デジタルフィールドワークの萌芽?」 デジタルアーカイブ学会第5回研究大会ワークショップ (オンライン) 2020年10月17日. [Link]
  • 藤岡洋 「8mm動的映像のもつ資料価値を採掘する: その現状と展望(企画趣旨)」 デジタルアーカイブ学会第5回研究大会ワークショップ (オンライン) 2020年10月17日. [Link]
  • 藤岡洋 「弾道からパノラマへーコロナ禍中のデジタルアーカイビングの場合」 東文研セミナー「往来型フィールドワークがつくる社会生活 -4-」 東洋文化研究所 2020年7月28日. [Link]
  • 藤岡洋 「西北タイ歴史文化調査団蒐集8mm動的映像資料の「再資料化」の試み」 デジタルアーカイブ学会 京都大学 2019年3月16日. [Link]
  • 藤岡洋 「リニアなレイヤーと「レイヤーの統辞法」」 運動としての大衆文化(国際日本文化研究センター 重点共同研究) 国際日本文化研究センター(京都) 2018年7月29日. [Link]
  • 藤岡洋 「UXデザインにいたるデザイン史とデータベースプリザベーションの関係」 県民公開授業 『芸術の現場から』 群馬県立女子大学 2015年11月25日. [Link]
  • 藤岡洋 「メディア化したインターネット? そのコンテンツの諸相」 立正大学哲学会 2015年7月18日.
  • 藤岡洋 「データベースをいかにデザインしていくか」 群馬県立女子大学芸術プログラム 群馬県立女子大学 2014年11月19日. [Link]
  • 藤岡洋 「劣化からみるデジタルコンテンツ」 東京大学東洋文化研究所着任研究会 東京大学東洋文化研究所 2014年7月24日. [Link]
  • 藤岡洋 「データベース活用におけるバザール型コミュニティ形成について」 人文系データベース協議会 立命館大学 2013年11月30日. [Link]
  • 藤岡洋 「リックライダーの夢は現在…」 東文研・ASNETセミナー 東京大学 2013年5月23日.
  • 藤岡洋 「画像デジタルアーカイブの継続的活性化に向けての一提案」 日本アーカイブズ学会 学習院大学 2011年4月24日. [Link]
  • 藤岡洋 「国立西洋美術館開館50周年記念事業『古代ローマ帝国の遺産 -- 栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ』展におけるギャラリートークのためのデジタルアーカイブシステムについて」 国立西洋美術館開館 2010年2月.
  • Huzioka, Hirosi 「Location and Sequence Tool (LTS) for TopV」 ベニンカーサ大学(ナポリ) 2009年11月. (英語)
  • Huzioka, Hirosi 「Presentation System by means of TopV(Topographical Viewer)」 ベニンカーサ大学(ナポリ) 2009年11月. (英語)
  • 藤岡洋 「WebDAVを利用した共同編集システム」 東京大学文学部次世代人文学開発センター 2008年2月.
  • Huzioka, Hirosi Takashi Iizuka 「Manual for Co-Editing (Tokyo-Napoli) System」 国立西洋美術館 2007年11月. (英語)
  • 藤岡洋 「ナポリ・ベニンカーサ大学との共同作業のための接続ツール(windows用)実証実験報告」 国立西洋美術館 2006年7月.
  • 藤岡洋 「ポンペイ(ローマ)新演示システムの公開方法への提言」 国立西洋美術館 2006年6月.
  • 一般向け記事

  • 藤岡洋 「更新される「記録=記憶」に挑むデジタルアーカイブは可能か 」 『8ミリフィルムの旅:極私的秋田の日常』 秋田公立美術大学・秋田8ミリフィルム・アンソロジー運営委員会 (2021.3 )、62-66.

連絡先

*後ろに@ioc.u-tokyo.ac.jpをつけてください。

メールアドレス:huzioka