チョゥカンディーの南西側に残る墓

 

 チョゥカンディーの付近では、その東側に四角平面の墓建築が残っていたが、その後に消滅して考古局の写真しか残っていないことを記しているが、図版に転載された二枚の写真を見ると、規模は小さいがその入口や内部の装飾文様が複雑で優れていることがわかる。ここに紹介する四角平面の墓はチョゥカンディーの南西側に残るもので、規模やアーチの入口その他の形態、構造も似通っているが、入口アーチの上部の大きなディスクその他のストゥッコの装飾文様をのぞけば、消滅したさきの墓建築に比べてまったく見劣りがする。この点からも、ヤズダニー氏が紹介したさきの墓建築の消滅はきわめて残念なことだったと悔やまれる。

 


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