21th 公開講座「アジアの技」 アクセス
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バーチャル軍艦島プロジェクト

― 産業遺産に触れてみて ―

講師: Christopher Byron-Gerteis(国際学術交流室・准教授)

14:00〜15:30

講演概要

この講義では、建築学、歴史学、遺産学、心理学、ビデオゲームデザインおよびゲーム学習分析(GLA)の各分野から得られた専門的知識を融合して構築された端島XRプロジェクトに焦点を当てます。この先進的な取り組みでは、歴史的和解の促進を目的とし、その手段として歴史的に精確な没入型ビデオゲームの潜在力を徹底的に研究しています。ガータイス氏は、端島XR研究チームが開発している歴史的没入型バーチャルリアリティ(IVR)技術が、紛争を巡る歴史的事象を多面的かつ客観的に体験する機会を提供することで、国内外の市民社会に対してどのように積極的な影響を与えうるかという観点からその評価と応用の可能性について詳述します。この技術は、文化的コンテキストに根ざした教育的プラットフォームとしても機能し、多文化的な認識と相互理解を高めるための有効なツールと考えられています。

講師紹介

 ガータイス氏は、近現代の東アジア史に特化した歴史学者であり、端島XR研究チームの主任研究者として、没入型テクノロジーを活用した歴史的和解に関する多角的な視点を提供し、プロジェクトの方向性において決定的な影響を持っています。

 

2009.7 SAOSロンドン大学東アジア言語文化学科 シニア・レクチャラー(准教授)
2019.4 東京大学東洋文化研究所 国際学術交流室 准教授