『紀要』第117冊要旨


『紀要』第117冊 松丸道雄 西周時代の重量単位(要旨)
『紀要』第117冊

松丸道雄 西周時代の重量単位(要旨)

西周金文中に重要単位それに用いられている〓(〓)があり,その重量はこれこれで不明であった。筆者は,金文文資料を検討・整理する一方,遺物として少数例見られる銅インゴット(銅餅)が,当時「〓 」と呼ばれ,当時の五〓に相当することを論証し,これが約5キログラムであることから,一〓は約1キログラムである。と考定舌。また上 重量単位〓(匀)は,この銅餅二個を意味し,約10キログラムを表す重量単位であろう。と推定した。
その結果,当時の奴隷売買や刑罰を減免されるためなどに,どの程度の重量の銅が必要であったか,推算可能となった。
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『紀要』第117冊 池田温 「中国古代の組佃契(下)」要旨
『紀要』第117冊

池田温 「中国古代の組佃契(下)」要旨

本題目の(上)(第60冊1973年3月)(中)(第65冊1975年2月)で敦煌・吐魯番文集中の23点の組佃契(農地賃貸借証書)の全文和訳・分析を行い6〜8世紀吐魯番で組佃が優勢であったのに対し、9・10世紀敦煌では雇農が多く、8世紀に麦主・銭主型が集中的に現れ均田農民の分解が認められる点を指摘した。(下)ではその後新出の吐魯番契96点・亀茲契1点・敦煌契10点をまとめて表示解読し、地主・佃人型、麦主或銭主・地主型、典地、舎佃・互佃型の4型に細分類し、中国古代農地賃貸借の基礎的整理を進めた。
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『紀要』第117冊 川村康 「唐五代杖殺考」要旨
『紀要』第117冊

川村康 「唐五代杖殺考」要旨

唐五代の正規の死刑は唐律上の斬・絞の二等のみとする通説を批判。史料にあらわれた死刑の法定刑名と執行刑名を検討し、唐代後半から五代には杖殺が正規の死刑となっていたことを立証した。
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『紀要』第117冊 小川裕充「薛稷六鶴図屏風考——正倉院南倉宝物漆櫃に描かれた草木鶴図について——」要旨
『紀要』第117冊

小川裕充「薛稷六鶴図屏風考——正倉院南倉宝物漆櫃に描かれた草木鶴図について——」要旨

本考察は、中国花鳥画に画鶴の歴史を開く初唐の薛稷(649-713)の「六鶴図屏風」の各型とその配列が、初唐から盛唐、あるいは、我国奈良時代の制作になる宝物を保存してきた正倉院の「草木鶴図漆櫃」(南倉一六八)に部分的によ残されていることを指摘し、併せて、近世初頭に至るまで、東アジア世界で永く続く画鶴の歴史に決定的な位置を占める五代の黄筌(?−965)の「後蜀六鶴殿 六鶴図壁画」(944年)が、薛稷の元型をほぼ継承しつつ、その配列を変更する、古典に忠実と称してよい作例であったことをも明らかにするものである。
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