以下の要領で、国際学術シンポジウム(ASNET共催)が開催されますので、ご案内いたします。
日時 | 2018年3月19日(月)13:00~17:00 | ||||||||||||||
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場所 | 東洋文化研究所 大会議室(3階) | ||||||||||||||
使用言語 | 日本語、ドイツ語(逐次通訳付き) | ||||||||||||||
概要 | 私たちは2014年度より、画家の富山妙子氏(1921年~)から真鍋研究室に寄贈された資料をもとにした研究プロジェクトを東洋文化研究所付属東洋学研究情報センターの中に立ち上げ、資料整理とデータベース構築の準備を進めてきました。あわせて、画家の歴史的経験がその作品世界にどのように結晶したのか、作品が画家の手元を離れた後、それが包含するメッセージは世界の歴史に対しいかなる影響を及ぼしたのか、という問題意識のもと、日本のみならず、韓国、中国、ドイツ、アメリカ、ラテンアメリカ諸国、タイ、フィリピン等にまで射程を伸ばした歴史社会学的研究へと乗り出しました。このたびのシンポジウムは私たちのプロジェクトのこれまでとこれからについて、そして何よりアジアを抱きつつ一世紀を生き抜いてきた富山妙子という稀有な画家の人生と画業について、広く学界、画壇の内外に知っていただくためのキック・オフの機会と位置づけ、開催するものです。 まず研究代表者による開会あいさつと趣旨説明の後、1970~80年代トランスナショナル連帯における富山妙子の画業の意義について、韓国民主化運動と日韓連帯の関係に焦点を当てた李美淑報告が行われます。その後、特別講演として、80年代初頭、欧米圏で初めて富山妙子の個展を実現させ、在独韓国人社会に大きなインパクトを与えると同時に、フェミニズム運動を結節点として在独の韓国人と日本人を結びつけ、「ベルリンの女の会」結成の仕掛け人となった社会学者Ilse Lenz氏による証言を交えたお話をうかがいます。 |
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プログラム |
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講師紹介 | lse Lenz(イルゼ・レンツ) ドイツの社会学者(社会構造論、ジェンダー研究)。 ルール大学ボーフム・名誉教授。ゲーテ大学フランクフルトで主幹教授を務める。 主要な研究領域はジェンダーとグローバル化。 ドイツおよび日本の女性運動、ジェンダー・階級・エスニシティ、ジェンダーと労働、などのテーマに取り組んでいる。 論著多数。 最新の業績は以下のとおり。 ・Lenz, Ilse; Mae, Michiko: The Women’s movement in Japan. Equality, Difference, Participation. Wiesbaden: Springer VS 2018. ・Lenz, Ilse: Gender, Migration, Future. How Germany is Changing. Leverkusen 2018. ・Lenz, Ilse et al. (ed.): Gender in flexibilised capitalism. New InEqualities. Wiesbaden: Springer VS 2017. ・Lenz, Ilse :Equality, difference and participation: Women’s movements in global perspective. In: Berger, Stefan, Nehring, Holger (ed.): Social movements in global historical perspective. London: Palgrave, 2017, 449–483. |
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その他 | *どなたでもご参加いただけます。 *事前申し込み不要、参加は無料です。 |
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問い合わせ先 | 真鍋祐子(manabe[at]ioc.u-tokyo.ac.jp、[at]を@にしてご使用ください) | ||||||||||||||
主催 | 「富山妙子コレクション」研究会 科学研究費・挑戦的研究(開拓)「越境する画家、越境する作品世界―富山妙子の軌跡と芸術をめぐる歴史社会学的研究」(課題番号17H06180) |
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共催 | 東洋文化研究所(IASA)
東洋文化研究所付属 東洋学研究情報センター(RICAS) 東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットーワーク(ASNET) |
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協力 | 東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト4「多文化共生社会をプロデュースする」 |