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【第175回】地域社会史の日印比較研究試論――近世の日本と西インドの大庄屋制の位置づけを中心に

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以下の通り、第175回目の東文研・ASNET共催セミナーを開催します。

日時/Date 2017年11月16日(木) 16:30-17:30
November 16 (Thu), 4:30-5:30 p.m.
会場/Venue 東京大学 東洋文化研究所3階第一会議室
First Meeting Room (3F), Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo
報告者/Speaker 戸石七生氏(東京大学大学院農学生命科学研究科・講師)
題名/Title 地域社会史の日印比較研究試論――近世の日本と西インドの大庄屋制の位置づけを中心に
コメンテーター /Commentator 竹村和朗氏(日本学術振興会特別研究員PD・東京外国語大学AA研)
要旨/Abstract インドネシアのデサ、マダガスカルのフクヌルナをはじめ、複数の村からなる地域社会単位が世界各地に存在する。本報告はこうした村を基礎とした地域社会単位のうち、近世の日本とインドの事例を取り上げ、比較史的アプローチからその姿を明らかにしたい。特に、インドの中でもデカン地方は日本の大庄屋に相当するデーシュムクという在地役人が、地域社会の長として大きな役割を果たしていた。本報告では報告者と小川道大金沢大学准教授との共同研究の成果をもとに、こうした地域社会の在り方が国制史上どのように位置づけられるのかを、両国の史料の比較を通して考察したい。また、開発のような農業史的・環境的要因が地域社会の形成に及ぼした影響についても論じたい。
使用言語/Language 日本語/Japanese