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第25回東文研・ASNET共催セミナー「お経を『聴く』:アジア各地の聖なる歌」

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【報告】第25回東文研・ASNET共催セミナー
「お経を『聴く』:アジア各地の聖なる歌」

第25回東文研・ASNET共催セミナーが1月27日(木)に開催され、
学内外から多くの皆様がご参加下さいました。
以下、報告させていただきます。

日時:2011年1月27日(木)午後5時~6時
場所:東京大学東洋文化研究所 大会議室
テーマ:「お経を『聴く』:アジア各地の聖なる歌」
報告者:馬場紀寿(東京大学東洋文化研究所、准教授)

講演要旨
古代インドで生まれた仏典(お経)は、長い歴史を通じて現在にいたるまで、
アジア各地で伝承されてきた。
仏典の言語的・歴史的背景を以下の二点に絞って簡単に解説しながら、
インド、スリランカ、チベット、中国、日本における仏典の朗誦を聴いていただいた。

1. 仏典の原典は、インド・ヨーロッパ語族に属するインド・アーリア語
(サンスクリット語やパーリ語など)で伝承された。そのため、仏典の原典には、
ヨーロッパ語と起源を共有する語彙が数多く含まれている。
2. 仏典は、インドからアジア各地へ広まった。
スリランカや東南アジア大陸部へはパーリ語仏典が、中国、朝鮮、日本、ベトナムでは漢訳仏典が、
チベット、ブータン、モンゴルへはチベット語訳仏典が伝承された。

講演後、さまざまな感想や質問をいただきました。どうも有難うございました。

[馬場紀寿]