ASNET -東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク--

ASNET関連セミナー

第19回東文研・ASNET共催セミナー「小産地の資源論:屋久島のかつお節製造業の消長と日本の天然資源政策」

  • 報告

【報告】第19回東文研・ASNET共催セミナー
「小産地の資源論:屋久島のかつお節製造業の消長と日本の天然資源政策」

第19回東文研・ASNET共催セミナーが2010年11月25日(木)に開催されました。
以下、報告させていただきます。

日時:2010年11月25日(木)午後5時~6時
場所:東京大学東洋文化研究所 大会議室
テーマ:「小産地の資源論:屋久島のかつお節製造業の消長と日本の天然資源政策」
報告者:王智弘(東京大学東洋文化研究所特任研究員)


報告要旨
産業基盤整備も一定の水準に達した今日、自立的発展を目指す地方自治体にとって特色ある地域資源の発見と活用は重要な課題である。また、天然資源の持続可能性や貧困削減はグローバルな課題とされている。本報告では、水産加工業の中でも最も伝統のある業種と言われるかつお節製造業に着目し、小産地の消長の歴史から資源政策の在り方を議論した。 調査地は屋久島である。世界遺産の島として知られるこの島は江戸時代には最高位に評価されるかつお節産地であった。恵まれた水産資源と森林資源を利用してきた名産地が近代化の過程で経験してきた変転を紐解き、小産地の視点からの資源論を展開した。