「アラビア語著作から読み解く西アフリカのイスラーム」
下記の要領で第51回セミナーを開催いたしますので、ご案内いたします。
参加申し込みは必要ありませんので、奮ってご参加下さい。
このセミナーは終了しました。以下の開催レポートをご覧下さい。
日時/Date：2012年5月31日（木）17:00-18:00
会場/Venue：東京大学東洋文化研究所1階 ロビー
Lobby, 1st Floor, Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/access/index.html
報告者/Presenter：Kota KARIYA/ 苅谷康太（東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies）
タイトル/Title：「アラビア語著作から読み解く西アフリカのイスラーム」
報告要旨/Abstract
本発表は、拙著『イスラームの宗教的・知的連関網：アラビア語著作から読み解く西アフリカ』（東京大学出版会、2012年）の内容に関する報告である。本書は、西アフリカから北アフリカ、西アジアへと広がる、イスラーム知識人達の連関網を論じたものであるが、今回の発表では、本書の問題設定と方法を説明し、加えて、本書執筆のために行ってきたセネガルやモーリタニアなどでのアラビア語資料調査の様子を紹介する予定である。
お問合せ先:日本・アジアに関する教育研究ネットワーク（ASNET)
電話:03-5841-5868
e-mail: asnet[at]asnet.u-tokyo.ac.jp
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本発表では、西アフリカから北アフリカ、西アジアへと広がる、イスラーム知識人達の連関網を論じた拙著『イスラームの宗教的・知的連関網：アラビア語著作から読み解く西アフリカ』（東京大学出版会、2012年）の内容を報告した。前半では、本書の根幹をなす目的、問題設定、方法を詳しく紹介し、イスラーム知識人達の連関網の描写によって北アフリカや西アジアを包含する広大な地域的文脈の中に西アフリカという地域を位置づけようとした本書の試みを説明した。そして後半では、本書執筆のために行ってきたセネガルやモーリタニアなどでのアラビア語資料調査の様子を、写真を交えて報告した。
質疑応答では、本書の議論の枠組みでは見えてこない地域間の連関を如何に扱うべきか、他地域と繫がる連関網の中に位置づけられた西アフリカという地域の特徴や固有性をどのように考えるべきか、長大な時間と広大な空間に広がるイスラーム知識人達の連関網はどの程度図示できるものなのかなどの点について議論がなされた。[苅谷康太]