以下の通り、第67回目の東文研・ASNET共催セミナーを開催しました。
【日 時】 2013年 5月9日(木) 17:00-18:00
【会 場】 東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー
【報告者】 李元徳 (韓国国民大学校教授、東洋文化研究所訪問研究員)
【題 名】 日韓歴史摩擦の政治学
【報告要旨】
近年、日韓関係には歴史認識や独島/竹島の領有権をめぐる摩擦が頻度と深度の両面において深刻さを増している状態であり、この問題に対する客観的な分析や均衡のとれた理解こそが学問的かつ政策的な課題になっている。
そこで、私は日韓歴史摩擦が生じる原因を国際システム、日韓の国内政治、両国関係のダイナミクスという三つの分析レベルに分けて検討しつつ、歴史摩擦のメカニズムを明らかにしたいと思っている。
その上で、今後の日韓関係が歴史摩擦という悪循環を乗り越え、東アジア地域の共同体建設の主役を担うために、どのようなヴィジョンや実践戦略が求められているのかを共に考えたい。
日本の報道ではわからない、韓国国内の日本に対する視線や感覚というものを知ることができました。
また、アカデミアの役割や歴史教育のあり方についても考えをめぐらすよい機会になりました。
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