以下の通り、第69回目の東文研・ASNET共催セミナーを開催しました。

【日　時】 　5月23日（木） 17:00-18:00
【会　場】 　東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー
【報告者】 　藤岡洋 （東京大学 特任研究員）
【題　名】 　リックライダーの夢は現在…

【報告要旨】
今年はCERNが世界初のWebサイトを一般公開してから20年の節目の年だそうです。

そのインフラであるインターネットは今から50数年前、J.C.R.リックライダーの「コンピュータと人間の共生」という着想から始まったとされる説が有力です。

今回はこのリックライダーが描いた近未来がほぼ現代において体現されてしまっていることを示した上で、デジタルデータについて考えます。

リックライダーはデジタルデータを印刷物とパラレルにとらえていた節があるのですが、この点だけは現代において通用しないのではないかというのが発表者の見解です。ではデジタル化されていくデータの未来はどうなるでしょうか。考えてみたいと思います。

電子データと紙媒体の今後のありかたや、それらをどのように使っていくべきかを考えさせられるご報告でした。

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【Date】 May 23 (Thu), 17:00-18:00
【Venue】 Ground floor, Tobunken
【Speaker】 Hujioka Hiroshi (Project Research Fellow, The University of Tokyo)
【Title】 Licklider’s vision is nowdays…

【Abstract】
This year marks the 20th anniversary of the release of the first website in world history (by CERN, Geneva).

What we nowadays call the Internet as the infrastructure of the web was conceived after J.C.R.Licklider’s (1915-1990) vision of ‘a computer and human symbiosis,’ coined fifty years ago. As a matter of fact, his concept seems to be close to realization.

In this lecture, I would like to discuss the nature of digital data in reference to Licklider’s conceptualization. Perhaps inevitably, Licklider still approached digital data in a rather materialistic way, i.e. similar to carbon copies or printed matter. In the 21st century, however, such view feels not only outdated, but also strikes as inappropriate for understanding the nature and applications of data, in their broad sense.

What would a contemporary definition look like?

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