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自著を語る

他力の思想~仏陀から植木等まで (叢書 魂の脱植民地化 4)

山本伸裕 (著)

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◇ No.8  (2013/7/19)
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山本伸裕 『他力の思想~仏陀から植木等まで~』 を語る

本書は、東洋文化研究所の班研究「魂の脱植民地化- 共生と創発の歴史的ダイナミクス」(主任・
安冨歩教授)の成果から生まれた、新しいタイプの“学術書”である。

宗教思想を語る上で欠くことができない、にもかかわらず、最もその何たるかがわかられていない、
思想のブラックボックスとなっているのが、「他力」ではないだろうか。宗教の思想は、すべからく
「他力」の思想を基盤に成り立つものでなければならない。「他力」ということを強調した親鸞は
もちろんのこと、仏陀の思想も龍樹の思想も、「他力」から生まれたものにほかならない。

「他力」という発想とは無縁に生きてきた人にこそ読んでもらいたい一冊。

青灯社 2013年6月
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=FriJun211611212013