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科目情報

医療コミュニケーション学

木内貴弘・奥原剛ほか/Kiuchi Takahiro, Tsuyoshi Okuhara and others

※本科目はオンライン講義に移行する可能性があります。オンライン参加のための会議室URL等は、UTASの本科目ページでご確認ください(会議室URLは更新される可能性がありますので、毎週の講義前にUTASを確認してください)。

授業の目標・概要/Course Objectives/Overview

本講義の目的は、医療コミュニケーション(ヘルスコミュニケーション)の理論と実践を体系的に学習することにある。医療コミュニケーション学(ヘルスコミュニケーション学)とは、医療・公衆衛生分野を対象としたコミュニケーション学であり、保健医療専門職間、保健医療専門職と患者・市民間、患者・市民間等における健康や医療に関連した知識や情報などのコミュニケーションを対象とする。本講義では、保健医療・公衆衛生分野における専門職として効果的なコミュニケーションを実践するために必要な、(1)コミュニケーションの基本的な理論、(2)コミュニケーションの具体的な方略やスキル、(3)コミュニケーションの評価・分析方法等を取り扱う。本講義の受講によって、医療コミュニケーションを実践し、改善していくために必要な基礎的な知識を得ることができる。

科目番号/Course ID Number 41018120
GME-PH6120L2
 
5130270
GPP-MP6Z30L1
分野/Field 健康論
単位/Credit 2
場所/Venue 医学部教育研究棟 公共健康医学専攻講義室
授業時間/Semester/Time S1
火曜3限、火曜4限 Tue. 3rd & Tue. 4th
使用言語/Language 日本語 Japanese
授業予定/Schedule 4月7日3限 
医療(ヘルス)コミュニケーション学概論 木内貴弘
 
4月7日4限 
ヘルスコミュニケーションの研究:分析方法と実証研究 奥原剛
 
4月14日3限 
メディアコミュニケーションを理解する①:テレビ 市川衛(NHK)
 
4月14日4限 
よりよい患者・医療者間コミュニケーションに向けて①:実証研究に基づくコミュニケーションの改善 石川ひろの(帝京大学)
 
4月21日3限 
政策形成とアドボカシーのコミュニケーション:アドボカシーの概念と人材育成 神馬征峰(国際地域保健学)
 
4月21日4限 
メディアコミュニケーションを理解する②:新聞 本田麻由美(読売新聞)
 
4月28日3限 
よりよい患者・医療者間コミュニケーションに向けて②:賢い患者・市民を育てる取り組み 山口育子(COML)
 
4月28日4限 
メディアコミュニケーションを理解する③:インターネット 中山和弘(聖路加国際大学)
 
5月12日3限 
組織のコミュニケーション:コーチング・カウンセリング・メンターリング 榊原圭子(東洋大学)
 
5月12日4限 
ヘルスコミュニケーションのコンテンツを創る①:文書―行動変容を促すコミュニケーション 奥原剛
 
5月19日3限 
ヘルスコミュニケーションのコンテンツを創る②:映像―エンターテイメント・エデュケーション 加藤美生(帝京大学)
 
5月19日4限 
ヘルスコミュニケーションのコンテンツを創る③:イラスト―ビジュアル・コミュニケーション 原木万紀子(埼玉県立大学)
 
5月26日3限 
よりよい患者・医療者間コミュニケーションに向けて③:外国人患者とのコミュニケーション 大野直子(順天堂大学)
 
5月26日4限 
まとめ:グループ討論と総合討論 木内貴弘、奥原剛、岡田宏子
履修上の注意/Notes on Taking the Course 医療コミュニケーション学演習の前に受講することが望ましい。健康社会学、健康教育学、等と関連する。
キーワード/Keywords
教科書/Textbooks 石川ひろの 著. 保健医療専門職のためのヘルスコミュニケーション学入門. 大修館書店. 2020
参考書/Books for Reference ・石川ひろの、奥原剛、他著. 人間関係論(系統看護学講座 基礎分野). 医学書院. 2018
・藤崎和彦、橋本英樹 著. 医療コミュニケーション研究会 編. 医療コミュニケーション―実証研究への多面的アプローチ. 篠原出版新社. 2010
・Debra L. Roter & Judith A. Hall著. 石川ひろの、武田裕子 訳. 患者と医師のコミュニケーション―より良い関係作りの科学的根拠. 篠原出版新社. 2007
・Athena du Pre. Communicating About Health: Current Issues and Perspectives. 5th ed. Oxford University Press. 2016
・Peter G. Northouse & Laurel L. Northouse著. 萩原明人 訳. ヘルス・コミュニケーション 改訂版. 九州大学出版会. 2010
授業の方法/Teaching Methods 各回1テーマの講義を原則とするが、グループワークを行うことがある。
成績評価方法/Method of Evaluation 講義への出席(30%)、レポート(70%)による。
その他/Others