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科目情報

アジアの近代と女性(地域文化研究特別講義II)

後藤絵美・板橋暁子/Emi Goto, Akiko Itahashi

※本講義は4/20日開講、大学からの指示のある期間中、オンラインにて行います。4/13にオリエンテーション資料を配布します。必ずUTASおよびITC-LMSを確認してください。

※オンライン講義の準備については下記リンクを参照し、4月20日までに各自行っておいてください。 https://utelecon.github.io/oc/

授業の目標・概要/Course Objectives/Overview

本講義は、19世紀から20世紀のアジア諸地域における女性をめぐる動きに焦点をあてることで、「アジアの近代」について新しい視角や視点を得ることを目指すものである。近代とは多様な社会改革が行われた時期であり、帝国主義と民族主義のせめぎ合いが社会の諸相に大きな影響を与えた時代である。この時期、アジア諸国では、欧米に続く形で新しい教育システムや出版技術が採り入れられ、知識や権威のあり方に大きな転換が見られた。そうして、しだいに地域を超えたつながりが重要性を高め、また、価値観が急速に変化する中で、人々は何を思い、何を求め、何に反発したのか。本講義では女性たちの「憧れ」を一つのキーワードとして、アジアの歴史の一端を繙いていく。

科目番号/Course ID Number 31M220-1321S
31D220-1321S
分野/Field 総論
単位/Credit 2
場所/Venue 駒場8号館 8-207

Komaba Bldg.8 Room 8-207

授業時間/Semester/Time S1S2

月曜2限  Mon. 2nd

使用言語/Language 日本語 Japanese
授業予定/Schedule 4月 6日 休講
 
4月13日 オリエンテーション資料配布(UTASおよびITC-LMSを確認のこと)
 
4月20日 山口みどり
「アジアに見せたい、アジアを魅せたい――新しい女性とイングランド国教会宣教戦略」
 
4月27日 坂元ひろ子
「中国女性の纏足解放にみる「近代」化――「病」と憧れ」
 
5月11日 野中 葉
「オランダ領東インド初の現地語女性誌――統治する・される女性たちの奇妙な協働」
 
5月18日 青木淳子
「モダンガールとパートナー――憧れと桎梏」
 
5月25日 中野嘉子
「敗戦国日本のテイクオフ――時代の先端で着物をまとった「スチュワーデス 」」
 
6月 8日 板橋暁子
「近代中国における古代〈才女〉の再評価」
 
6月15日 李 美淑
「在日本朝鮮人女子留学生たちの「新しい女性」像―雑誌『女子界』と金瑪利亞を事例に」
 
6月22日 後藤絵美
「エジプトの「新しい女性」――憧れの向こう側にあったもの」
 
6月29日 受講生報告
 
7月 6日 勝 康裕
「アジアを見る目──一編集者の現場から」
 
7月13日 まとめ
履修上の注意/Notes on Taking the Course 受講者には報告あるいは感想・質問文の提出を課す回がある。
キーワード/Keywords
教科書/Textbooks 教科書は指定せず、授業内での配布物により授業を行う。
参考書/Books for Reference 参考書は授業内で指定する。
授業の方法/Teaching Methods 講義、講読、ディスカッション、受講生による報告
成績評価方法/Method of Evaluation 授業への参加の積極性によって総合的に評価する。