「開発とトランスナショナルな社会運動」第8回
- 日時: 2018年5月27日(日) 13:00~17:00
- 場所:東京大学 東洋文化研究所 3階 第一会議室
- プログラム
| 13:00~14:00 |
報告者: 幸加木 文(千葉大学) 題 目: ドイツにおけるトルコ系移民のトランスナショナルな活動の展開とその限界 要 旨: 2016年7月のクーデタ未遂事件以降、トルコ政府による徹底的な粛清により、宗教的な市民社会組織であるギュレン運動のトルコ国内における組織および財務基盤はほぼ崩壊したと見られている。そこで本報告では、同運動の今後の中心になり得ると言われるドイツでの活動に注目し、同国での活動やトルコ本国との関係の他、トランスナショナルな活動の可能性について、特に女性メンバーのライフヒストリーや活動経緯等を踏まえながら検討したい。 報告要旨: 2016年7月のクーデタ未遂事件以降、トルコ政府による徹底的な粛清により、宗教的な市民社会組織であるギュレン運動のトルコ国内における組織および財務基盤はほぼ崩壊したと見られている。そこで本報告では,トルコ国外にも活動を広げてきた同運動の今後の中心になり得るとも言われるドイツでの活動に着目した。まず,クーデタ未遂後の国内外の同運動の現状を概括した上で、ドイツで活動する女性メンバーに対する聞き取り調査(2018年3月実施)を基に、運動のトランスナショナルな活動の側面に焦点を合わせて、その可能性と限界を検討した。 |
| 14:00~14:30 | 質疑応答 |
| 14:30~14:45 | コーヒーブレイク |
| 14:45~15:45 |
報告者: 小林和香子 (公益財団法人日本ユニセフ協会) 題 目: イスラエル人女性による平和運動:Women Wage Peaceの事例から 要 旨: イスラエルとパレスチナ間の和平交渉が停滞し占領と暴力が継続する中、2014年のガザ軍事攻撃を機会にイスラエル人女性による和平を訴える新たな運動Women Wage Peaceが生まれた。平和運動および女性の政治的発言に批判的とされる今日のイスラエル社会において、着実に国内外で支持を広げている。本報告はこの運動の理念・活動を分析し、国内での支持者拡大の背景、パレスチナおよび国際社会への広がりについて、2017年秋の現地調査を踏まえて検討したい。 報告要旨: イスラエルとパレスチナ間の和平交渉が停滞し占領と暴力が継続する中、2014年のガザ軍事攻撃を機会にイスラエル人女性による和平を訴える新たな運動Women Wage Peaceが生まれた。平和運動および女性の政治的発言に批判的とされる今日のイスラエル社会において、着実に国内外で支持を広げている。本報告はこの運動の理念・活動を分析し、国内での支持者拡大の背景、パレスチナおよび国際社会への広がりについて、2017年の現地調査を踏まえて検討した。 この運動は、幅広くあらゆる層の女性から支持を取り付け、政府を動かす力となることを目的に、敢えて左派や人権団体と距離を置き、和平合意の内容や占領について言及せず、国内外の成功例にならい、周辺化された村々を回り女性たちと平和構築について語る手法を取りながら、白いドレスやテーマソングなどわかりやすいシンボルを使用し、世界に向けた広報活動も展開し、トランスナショナルな支持・連帯を得た運動に拡大しつつある。 |
| 15:45~17:00 | 質疑応答 + 全体討論 |
研究会には日曜日にも関わらず、20名近い出席者があり、それぞれ現地調査を踏まえた充実した内容の二つの研究報告の後、活発な質疑応答がなされた。
