図書室概要
東洋文化研究所は、アジア全域はもとより、それと密接にかかわっている北アフリカなども研究視野におさめています。本図書室の所蔵資料は、これら広範なアジア諸地域の政治・経済・歴史・文学・芸術・宗教などさまざまな分野にわたり、言語も日本語や欧米諸国語はもちろん、中国語・朝鮮語・アラビア語・タイ語・ペルシャ語・トルコ語・サンスクリット語・インドネシア語など多様であることが特徴です。 また資料の形態も、単行本や雑誌のほか、漢籍・新聞・档案資料・マイクロ資料などさまざまです。とりわけ漢籍は、今日では収集困難な資料も多く、特に本研究所創設時に大木幹一氏より寄贈を受けた中国法政史関係書(大木文庫)をはじめ仁井田文庫、倉石文庫など著名な個人文庫を多数所蔵し、これらは全国的にも有数のコレクションで本図書室の柱梁をなしています。また現代中国語図書・雑誌を多く収集していることも本図書室の特徴のひとつと言えます。 このほか南アジアや西アジア関係の資料も豊富に備え、なかでも12世紀から20世紀初頭にいたるアラビア語の写本集成で西アジア・イスラームの宗教・思想・歴史の研究には貴重な資料となるダイバーコレクション(文部省の大型コレクションにより購入)やオスマン及び現代トルコ語の雑誌・年鑑類なども我が国では類例の少ない貴重な資料群です。 なお本図書室は、研究所附属の東洋学研究情報センターと蔵書の整理、目録類のデータベース化を共同して実施するなど密接な関連のもとに運営されています。 各資料の検索方法については、資料の探し方をご覧ください。
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