MANDU U.北門近傍

1.GADA SHAH'S SHOP  (15世紀末)
2.UJALA BAOLI    (15世紀後半〜16世紀)
3.ANDHERI BAOLI (15世紀後半〜16世紀)

 


1.GADA SHAH'S SHOP 

[写真499]入口外観(北より)  ガダー・シャーの創建説はともかく、店舗とする通説は根拠に乏しいようである。だが、その造りからみて王宮内の重要な建造物の一部であったことは疑いなかろう。石造りの前者とはちがって煉瓦と漆喰で造られているが、相当の規模であったことがその遺跡からも推定できる。かつてはヒンドラ−・マハルに次ぐ王宮内の謁見室で、一般の者を対象にしていたとする説も行われている。(荒松雄)

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2.UJALA BAOLI 

拡大してみる  アンデーリー・バーオリーとともに知られる階段付き大規模な貯水槽で、ウジャーラとは「明るい」を意味する。貯水池の周辺はアーチ形のがんや部屋を持ち階段をも備えた堂々たる三層の構築物で、その地上の一端にはドームを頂く八角形の建造物も造られている。南アジアの各地に造られた私が実際に見たバーオリーの遺跡群のなかでも、水揚げの施設を持つ堂々たる建造物といえよう。(荒松雄)

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3.ANDHERI BAOLI 

拡大してみる  地上にはアーチ形の入口を八方に開くドームを頂く建造物が残っており、損壊が著しいが長い庇が珍しく、前項のウジャーラ・バーオリーの南西近傍にあり、地上のドーム建築もほぼ同じ様式の建造物である。前者と同様に王城内に残る。この遺跡は「アンデーリー(暗い)」の名で呼ばれているが、実際に貯水槽に至る内部は暗く撮影もままならなかった。 (荒松雄)

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