テーマ:「イスラーム初期史の理解」
日 時:1997年 10月10日 15:00〜17:00
場 所:東京大学東洋文化研究所3階会議室
講演者 Prof. Michael Lecker(ヘブライ大学)
内 容
たまたま来日したマイケル・レッカー博士を迎えて、自由討論の形式の研究会であった。レッカー博士は、ヘブライ大学でイスラーム初期史を専攻している研究者で、膨大な資料を駆使したフィロロジーとしての歴史研究を重視している。
現在、預言者ムハンマドの時代からアッバース朝盛期にかけてのイスラーム初期史の研究は、従来の定説をくつがえす大胆な新説がいくつも提出され、過熱した状況にあるが、博士はそのなかにあって、実証をともなわない研究を否定的にとらえる実証史学者といえる。わが国のイスラーム初期史を専攻する研究者の大部分が顔をそろえて博士を迎え、白熱した議論を行った。
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