イスラーム地域研究5班
研究会案内

aグループ「知識と社会」研究会第2回研究会のご案内

 IAS5班の研究会「知識と社会」では、第2回の研究会を以下の要領で開催します。皆様の広いご指示に感謝するとともに、ご参加のほどをよろしくお願い申し上げます。
 「知識と社会」研究会では、ご関心をお持ちのお方に広く参加していただくために、できる限りのことをしたいと考えております。東京以外にご在住の方でご参加の意向をお持ちの方は、お早めに森本一夫( morikazu@ioc.u-tokyo.ac.jp )までご連絡下さい。


発表者:阿久津正幸(慶應義塾大学文学研究科 後期博士課程)
論題 :「知識の伝達とイスラーム諸学間の相対的関係−アレッポのマドラサを舞台にして」
日時 :10月30日(土)14時30分から17時00分まで
      (発表1時間20分、討論1時間)
場所 :東京大学東洋文化研究所3階第1会議室
発表要旨:
 マドラサとはイスラーム世界の伝統的な教育施設であるが、教育機能の検討がないまま、従来の研究史では政治や社会との関係において評価が下されてきた。
 これは、教育の場であるマドラサが、なぜ政治的・社会的機能を果たし得たのか、つまり知識と社会との関係が問われた上で考察された評価ではないことを指摘していきたい。
 本発表は、マドラサという教育の場で扱われた、イスラーム諸学を中心とする知識が、どのように伝達されてきたのかを検討していく試論となる。これは、マドラサの社会史的考察に向けた作業の一過程に位置づけられる。


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