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◇ No.11 (2013/9/13)
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小松久男 『ジャポンヤ―イブラヒムの明治日本探訪記』 を語る
明治42年(1909年)に来日したロシア出身のタタール人ジャーナリストによる生彩に富んだ旅行記です
(原文はオスマン・トルコ語)。
伊藤博文や大隈重信のような政治家から市井の人々まで、明治末の日本の姿が汎イスラーム主義者の目線
から鮮やかに描かれています。20年以上前の旧訳に増補改訂を加え、とくに同時代の日本の新聞・雑誌に
記された著者の言動を組み入れました。これによって時代の空気を読み取り、日本とイスラーム世界との
意外な接点を見出していただければ幸いです。
アブデュルレシト・イブラヒム著、小松香織・小松久男訳
『ジャポンヤ―イブラヒムの明治日本探訪記』岩波書店, 2013年7月
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0284180.html