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◇ No.15 (2013/11/8)
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猪口孝 『アジアの情報分析大事典』 を語る
日・中・韓などの東アジアをはじめ、カザフスタン・ウズベキスタンなどの中央アジア、インド・
ネパール・アフガニスタンなどの南アジア、インドネシア・タイ・シンガポール・マレーシア・
ブルネイなどの東南アジア、これら全29の国と地域を対象とした大規模調査であり、その結果を
多面的に分析したものが本書である。
調査の指標は、結婚や家族・宗教と幸福(2章)、他人への信頼(3章)、医療や健康(4章)、
近隣国や対立国への意識(6章)など、政治・経済だけでなく生活全般に関わる。
グローバル化といわれるが、自国外で事業などを進めるに当たっては、政府や役人の実情や民主主義・
政治情勢、国民の生活水準やインフラの情報だけではなく、実際に生活している人々についての理解
を深めることが必要である。
満足できる暮らしとは? 重要な関心ごとは何? 開発や欧米化する社会についてどう思う?
インターネットは? 調査に用いられた多岐にわたる設問は役立つ情報を引き出すだろう。
西村書店 2013年9月
http://honto.jp/netstore/pd-book_25782829.html