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◇ No.22 (2014/3/20)
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黒田明伸『貨幣システムの世界史〈非対称性〉をよむ』を語る
貨幣とは、つまるところ、人と人を結ぶ回路なのだけれど、形をとって転々とする通貨は
流れるよりも滞ることが多く、結びつき方は社会関係と相互に規定し合う、と論じた本です。
旧版出版から11年たちますが、今回唯一書き下ろしの「増補新版あとがき」(9頁)では、
この間もっぱら海外での「ガチンコ勝負」につとめてきたことを振り返っています。
着目されるのを待っていても無駄なので、野戦の場を求めるよう試みてきた過程です。
東京大学出版会 2014年3月
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-026858