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自著を語る

中国トウモロコシ産業の展開過程 (現代中国地域研究叢書)

張 馨元 (著, 原著)

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◇ No.26 (2014/5/16)
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張 馨元『中国トウモロコシ産業の展開過程』を語る

2012年に中国のトウモロコシ生産量は2億561万トンに達し、トウモロコシが主食として
より重要なコメや小麦を抑え、第1位の生産規模を持つ農産物になった。

小規模農家が食糧生産を支える中国において、膨大な数量のトウモロコシはどのように
生産、流通、利用されているだろうか。そしてトウモロコシに関わる活動は往々にして
発展が比較的遅れている食糧主産地の経済にどのような影響を与えているだろうか。
これらの疑問点を解明するために、本書は1990年代以降のトウモロコシ産業の展開過程に
ついて検討する。

食糧経済に関する研究は、需給情勢を数量ベースで示すだけではなく、食糧を商品として扱う
アクターたちの行動とそれによって形成する産業の動向により注目すべきである。
本書はこのような考えに基づいた経済学的研究の成果である。

現代中国地域研究叢書 勁草書房 2014年3月
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b166040.html