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◇ No.29 (2014/6/27)
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西芳実『災害復興で内戦を乗り越える
――2004年スマトラ島沖地震・津波とアチェ紛争』を語る
約22万人の命が失われたスマトラ島沖地震・津波(インド洋津波)の発生から10年を迎えよう
としています。本書は、未曽有の自然災害と30年に及ぶ内戦という二つの「災厄」からの復興に
取り組んできた人々の9年間の記録です。
災害がなぜ内戦を終結させたのか。社会全体の復興と個人の復興との間に生じるずれの調節や、
内戦下の社会の亀裂の修復はどのように取り組まれてきたのか。国際人道支援の「実験場」となった
アチェで、住まい、弔い、学術交流、博物館、映画など多様な側面から人々が災害に向き合い、
そして乗り越えようとする営みを読み解きます。
京都大学学術出版会 2014年3月
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=1959