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◇ No.37 (2014/11/15)
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塚原伸治 『老舗の伝統と〈近代〉―家業経営のエスノグラフィー』 を語る
本書では佐原・近江八幡・柳川という3つの地方都市における現地調査を題材に、老舗の人びとが日々
伝統をつくり出していく積極的な実践と、その一方で柔らかいけれども力強い伝統の社会的拘束性を
明らかにしています。
町を歩けば、古い創業の年の入った暖簾や看板をたびたび目にします。老舗の暖簾の内側で人びとは
何をし、何を思うのか。その暖簾の内と外で何が交わされているのか。そして、伝統とともに生きると
いうのはどういうことなのか。
本書がそのようなことに思いをめぐらすひとつのきっかけになれば幸いです。
吉川弘文館 2014年9月
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b182057.html