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◇ No.44 (2015/2/27)
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岡田泰平 『「恩恵の論理」と植民地―アメリカ植民地期フィリピンの教育とその遺制』 を語る
植民地主義とナショナリズムをめぐる歴史認識は大きな問題であり続けています。
本書では、植民地社会を侵略戦争後に生じた社会と位置づけ、中間層であるフィリピン人
教員層の視点から、アメリカ植民地期のフィリピン社会を描きました。
一方では植民地期に成立した諸制度がその欠点も含めて現在にまで残り続けていることを
明らかにしました。他方では親米でも反米でもなく、植民地期も独立後も葛藤を抱え続ける
フィリピン人の集合意識を浮き彫りにしました。
世界史の一部としてフィリピン人の歩みを論じました。
法政大学出版局 2014年9月
http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-37712-9.html