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◇ No.47 （2015/4/10）
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山尾大『現代中東の国家・権力・政治』を語る
2010年末に始まったいわゆる「アラブの春」に起因する政治変動、その後の「イスラーム国」の台頭と
日本人人質事件など、激動の中東政治は今、大きな注目を集めています。にもかかわらず、中東政治を
体系的に学ぶことができる教科書は、残念ながら充実しているとはいえません。
オーウェンによる本書は、そんな中東政治を、植民地支配以降の国家建設のプロセスにさかのぼって
構造的に解説した、定番中の定番の教科書です。歴史を紐解きながら構造的に理解する、それこそが
中東政治を学ぶ近道になるのではないでしょうか。
ロジャー・オーウェン著、山尾大・溝渕正季訳
『現代中東の国家・権力・政治』明石書店、2015年2月
http://www.akashi.co.jp/book/b193847.html