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◇ No.52 (2015/6/19)
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青山治世 『近代中国の在外領事とアジア』を語る
いわゆる「不平等条約体制」下の19世紀後半の東アジアにおいて、中国は当時西洋諸国の植民地となって
いた東南アジアに、中国の領事を積極的に設置しようと試みました。さらに、中国側が一方的に押しつけ
られていたイメージのある領事裁判権も、近代の一時期、日本や朝鮮など周辺のアジア諸国において、
中国が行使していた時代もありました。
本書は、領事制度や領事裁判権という西洋伝来の諸制度を活用することで、近代に際会した中国が、
日本などとも相互に影響し合いながら、いかなる変容を遂げようとしたのかを考察しています。
名古屋大学出版会 2014年9月
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0784-9.html