◆◇———————————————————-
◇ No.62 2015/11/20
————————————————————–
Timur Dadabaev『Japan in Central Asia』を語る
中央アジア諸国の国際関係や米国・ロシア・中国という大国との関係は、
これまでも重要な研究課題とされてきた。しかし、中央アジア諸国と日本との
関係に関する総合的な研究はきわめて少ない。日本の中央アジアにおける取り
組みはまだ初期段階にある。ソ連の解体以降、日本の地位はODAや様々な支援を
通して強化されてきた。これらは中央アジアにおける日本の重要性を確立した
と言っても過言ではない。しかし同時に、日本と中央アジア諸国の関係がもつ
潜在的可能性が現状では日本にとっても中央アジア諸国にとっても十分には活
かされていないという意見がある。多くの場合、日本による支援は中央アジア
と日本の国民の期待に十分に答えているとはいえないのが現状である。
本書は日本の中央アジア地域における参加効率をどのようにすれば向上させる
ことができるかを検討する。そして日本のODA支援を、中央アジア地域全体を
巻き込み、国家間関係を強化するような新しいフロンティアに位置づける必要
性を強調する。
Timur Dadabaev, Japan in Central Asia: Strategies, Initiatives, and Neighboring Powers, NY: Palgrave Macmillan (November), 208 pages. 2015.
http://www.palgrave.com/page/detail/japan-in-central-asia-/?isb=97811374…
目次など詳細についてhttps://www.academia.edu/7897746/2015_Timur_Dadabaev_Japan_in_Central_Asia_Strategies_Initiatives_and_Neighboring_Powers_NY_Palgrave_Macmillan_November_208_pages参照。