ASNET -東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク--

自著を語る

野蛮から生存の開発論:越境する援助のデザイン

佐藤 仁 (著)

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◇ No.77 2016/7/8    
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佐藤仁『野蛮から生存の開発論――越境する援助のデザイン』を語る

 「文明と野蛮」に代表される二項対立的な枠組みは、北と南、途上国と先進国など、
名前を変えて今も使われている。ところが、気候変動や難民問題、テロといったグローバルな
課題は、二項対立に基づく「くくり」の限界と、新たな方法論を要求している。日本は、
近代化の過程で途上国から先進国へと駆け抜けた珍しい国であるがゆえに、そこには、新たな
国際開発の在り方を発信する材料があるに違いない。本書は、「役に立つから」ではなく、
「面白いから」開発を勉強したい人が増えるようにと願って書いた本である。

ミネルヴァ書房、2016年6月刊
http://www.minervashobo.co.jp/book/b227358.html