ASNET -東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク--

自著を語る

パレスチナを知るための60章 (エリア・スタディーズ)

臼杵 陽 (著), 鈴木 啓之 (著)

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◇ No.78 2016/9/1    
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鈴木啓之『パレスチナを知るための60章』を語る

 明石書店の各国総覧『~~を知るための60章』シリーズに、満を持して「パレスチナ」が登場しました。
冒頭の臼杵陽・日本女子大学教授の言葉を借りれば、「いまもって国家ではない『パレスチナ』という
タイトルを冠した本を『エリア・スタディーズ』の一冊として出版すると言うことは実に画期的なこと」
です。

 内容は、「パレスチナ人は何を食べているのか」といった具体的なトピックからスタートします。各章も
読み切りスタイルで書かれているため、興味の湧いたところから気軽に読めるよう工夫されています。
また、実に8つの章と5つのコラムが、日本とパレスチナの関係に充てられています。日本のパレスチナに
対する外交、経済支援、報道のあり方など、多岐にわたるテーマを、若手研究者、実務家、ジャーナリスト、
NGO関係者という顔ぶれの執筆陣が丁寧に紹介しています。知れば知るほど、パレスチナを身近に感じる内容
になっています。

 これからパレスチナを知ろうという方にも、いままでパレスチナのことに関心を抱いてきた方にも、
自信をもってお薦めできる一冊です。

臼杵陽・鈴木啓之編
明石書店、2016年4月刊
http://www.akashi.co.jp/book/b222734.html