ASNET -東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク--

機構長あいさつ

 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(通称ASNET)は、2001年にアジアになんらかの形で関心を持つ研究者の緩い集合として自発的に動き始めました。次第に研究者の広がりと活動内容が活発化し、機構として公的な組織となってからも、参加する研究者の自発的な意志がASNETを支えています。

 その名称からは、人文・社会系のネットワークが想像されるかもしれませんが、アジアにはインフラ・環境・農業・人口など多様な課題が山積しており、有限な地球が強く意識されている現代にあって、その重要さが年々増している地域であると言えます。したがって、これらの課題に取り組む自然科学系の研究者も多数参加しています。ASNETによる教育活動のコアである部局横断型のプログラム「日本・アジア学」のシラバスをご覧いただければ、その領域の幅の広がりの一端を知ることができるはずです。

 アジアの様々な課題やテーマに、アジアの研究者や学生と共同でチャレンジすることによって、欧米を軸に積み重ねてきたこれまでの学問体系や蓄積ではたどり着けなかった新たな発見に至ることもあるでしょう。私たちは、様々な角度からアジアを目指す研究者・学生の交流を促進する触媒として少しでもお役にたてるよう、努力していきたいと考えております。

日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET機構)機構長
石田 貴文
東京大学 大学院理学系研究科・教授