ASNET -東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク--

活動報告

2012年ASNETのフィールドワーク実習

【報告】2012年度ASNET科目「アジア研究のフィールドワーク」及び「アジアの環境研究の最前線」の国内外実習

今年度もASNET科目「アジア研究のフィールドワーク」及び「アジアの環境研究の最前線」において国内外で実習を行いました。

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2012年7月1日:新潟県小千谷市の小千谷闘牛
2012年7月7日:栃木県日光市足尾町の足尾銅山
2012年7月15日-22日:中国海南島五指山市
2012年7月24日-25日:千葉県南房総市千倉町及び和田町
2012年7月25日-8月1日:ベトナム
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以下、報告させていただきます。

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「アジア研究のフィールドワーク」科目の一環
場所:新潟県小千谷市小栗山闘牛
日時:2012年7月1日(日)
内容:
 ASNET科目の学生だけでなく、東大の留学生にも参加を呼びかけ多数の学生たちが参加しました。現地では、伝統的な牛の角突きの技術やそれを育む文化に触れ、また東洋文化研究所の菅豊先生が所有しておられる「天神」号を観戦することもできました。
「天神」号の取り組みは以下。
http://www.tsunotsuki.com/movie/20120701_18.html

【写真】天神号と六右ェ門の対戦。

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「アジアの環境研究の最前線」科目の一環
場所:栃木県日光市足尾銅山周辺
日時:2012年7月7日(土)
内容:
大規模な銅山開発により煤煙、鉱毒水などの深刻な環境問題が発生し、日本の環境問題の原点ともいわれている足尾銅山鉱毒事件。現在、荒廃した山間部では森林を復元するために植林事業が実施されている。当日は、環境研究を学ぶ学生たちと山間部で植林された森林の生長の状況などを観察した。

【写真】植林された木々の生長を観察する学生たち。

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「アジア研究のフィールドワーク」科目の一環
場所:千葉県南房総市千倉町及び和田町
日時:2012年7月24日-25日
内容:

 房総半島の漁村を対象に、学生たちは2人または3人一組になって過去に撮影された写真などを手がかりに現地の人たちに村の歴史や近年の変化を聞き取る作業を行いました。その夜、聞き取り調査により新たに発見した事柄を学生自らが撮影した10枚の写真とともに報告しました。事前勉強会では想像もできなかった内容が学生から多く報告され、たいへん有意義な調査でした。

【写真】報告会でその日の発見を発表する学生たち

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「アジア研究のフィールドワーク」科目の一環
場所:中国海南省五指山市
日時:2012年7月15日-22日
内容:

 海南島五指山市の二つの農村の変化を観察した。ひとつは五指山のふもとにあり観光・レジャー開発が行なわれた農村。もうひとつはあまり観光開発がなされずバナナやゴム栽培で盛んな農村。経済発展が著しい中国海南島の内陸部における二つの村の異なった生業戦略、自然利用のあり方を理解することができました。

【写真】村人に土地利用の変化を聞く学生たち