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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] ジンバブエに関するG8外相共同声明(G8外務大臣会合)

[場所] 京都
[年月日] 2008年6月27日
[出典] 外務省
[備考] 外務省仮訳
[全文]

 G8外相は、ジンバブエの状況について深刻な懸念を改めて表明した。

 我々は、自由かつ公正な大統領選決選投票を不可能にしているジンバブエ当局の行動、すなわち組織的な暴力、妨害、脅迫を憂慮する。我々は、ジンバブエ当局に対し、ジンバブエ国民の民主的な意思に沿った形で迅速かつ平和的に危機を解決するために野党側と協力するよう、また、そのため、SADC(南部アフリカ開発共同体)、AU、国連によるものを含む国際的な努力と完全に協力するよう強く要請する。

 我々は、ジンバブエの最も脆弱な人々に深刻な影響を与えている人道支援の中断を深く懸念し、ジンバブエ当局が人道的団体の活動の再開を直ちに認めるよう求める。

 我々は、3月29日の選挙結果が尊重されなければならず、また、政党間のいかなる対話も正統性のある政府の形成を許すものでなければならないと認識する。我々は、ジンバブエ国民の意思を反映しないいかなる政府の正当性も受け入れない。

 我々は、引き続き状況を注視する。