データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 英國横濱駐屯軍撤退通吿(英国横浜駐屯軍撤退通告)

[場所] 
[年月日] 1875年1月27日
[出典] 日本外交年表竝主要文書上巻,57頁.
[備考] 和譯文
[全文]

以手紙致啓上候然者同寮佛國公使一同申進候趣は我兩國政府の考に於ては横濱に從前屯集の英國幷佛國の寡兵を可引取時節卽に到來と被存候尤此趣申進候に付ては最初我兩國政府に於て條約の權理を保護の爲め貴國へ兵を差出し世上平穩にして堅固なる政府設立する迄右の保護を遂る事を肝要なりとせし時勢柄を今更演說するは不用之事と存候得共貴國一通ならざる變革有之自然困難辛苦の際に當り復古の政府國土未平定せす政令未洽からざる內若外國人命有物を侵掠する時は夫か爲め可生不容易葛藤のなかりしは此兵隊の庇蔭に有之事兼て御承知の通に有之候然る處國土追々平穩に歸し政令全備するに從て締盟兩國の人員漸々致減少候事は

天皇陛下の政府に於ても御注目する所にて昨年の暮に近き頃迄に貴國太平の妨げになるべき紛擾彌消滅するに當り我兩國政府に於て殘兵を引取事速に致決定候段御了解有之度候將又

天皇陛下の政府に於て貴國在留各國人民に安堵を得せしむる望有之夫が爲要する所の權力盛なるを固より致信用候に付貴國

天皇陛下に對し如斯懇親の確證を表し候段兩國政府に於て深欣悅する所に候就ては我兩國の兵貴國に於て其業を勤めし有様を察するに大に我兵と貴國の面目に相成候則滯在中貴國の士民と懇切の交を致し互に相稗益せし爲め兩國の交際一層厚く相成し一端に可有之と存候右の趣可得貴意如斯御座候敬具

一月廿七日

英國公使

ハリヱスパルケス

寺嶋外務卿閣下

○佛國公使より

英國公使來翰と同文意に付省略