データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 即位後朝見の儀における竹下内閣総理大臣の奉答文

[場所] 
[年月日] 1989年1月7日
[出典] 竹下内閣総理大臣演説集,58頁.
[備考] 
[全文]

 謹んで申し上げます。

 大行天皇には、国民の切なる願いもむなしく崩御あらせられ、誠に哀痛惜く{惜におとルビ}ところを知りません。

 ここに、皇位を継承せられた英邁{まいとルビ}なる天皇陛下から、日本国憲法を遵守し大行天皇の御徳業を継述するとともに、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切望するとのおことばを賜りました。

 国民一同、日本国憲法の下、天皇陛下を国民統合の象徴と仰ぎ、世界に開かれ、活力に満ち、文化豊かな日本を建設し、世界の平和と人類福祉の増進のため、更に最善の努力を尽くすことをお誓い申し上げます。