データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 気候変動交渉に関する日米共同メッセージ

[場所] ワシントン
[年月日] 2009年11月13日
[出典] 外務省
[備考] 外務省仮訳
[全文]

● 鳩山内閣総理大臣とオバマ大統領は、気候変動に対する世界全体の取組において新たな時代を先導すべく引き続き協力するとのコミットメントを力強く確認するとともに、この共有の目標に向けた相互の成果を認識した。

● 日米両首脳は、また、低炭素型成長への転換が、地球の繁栄にとり必要不可欠であり、世界経済を再生させる上で中心的な役割を果たすとの認識を再確認した。このため、両国は、2050年までに自らの排出量を80%削減することを目指すとともに、同年までに世界全体の排出量を半減するとの目標を支持する。

● 気候変動問題への対応には、全ての主要経済国が、意欲的な具体的行動をとることが必要である。これは、すなわち、先進国による排出削減目標、及び、対策をとらない場合に比して大幅に排出量を削減させる主要途上国の行動である。これらの行動は、しっかりとした報告及び国際的検討の対象でなければならない。また、気候変動問題の解決にあたっては、貧困かつ最も脆弱な国の緩和及び適応努力に対して、決定的に重要な支援が提供される必要がある。この目的のため、日米両国は、国際交渉に関して引き続き緊密に相互に協力していく。

● COP15で成功を収めることが緊要である。この目標を確保するため、日米両国はあらゆるレベルで関与していく決意である。