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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 現在の国境内におけるカンボディアの領土保全の承認について

[場所] 
[年月日] 1968年9月16日
[出典] 外交青書13号(第3部資料),80−81頁.
[備考] 参考資料(日本外務省)
[全文]

 9月16日、在カンボディア大使館を通じ、カンボディアの外務省に対し、わが国がカンボディアの現在の国境内における領土保全を尊重し承認する旨通報を行なった。

 わが国とカンボディアとは、1955年12月9日友好条約を締結し、今日まで常に緊密な友好関係を維持して来ているが、カンボディア政府は友好諸国からカンボディアの「現在の国境内における領土保全」の承認宣言を取り付けることを強く希望し、昨年5月29日、かかる宣言の発出を要望する旨わが国を含む各国に対し口上書をもって要望越した。わが国はカンボディア側の要望に応え、本年1月12日カンボディアの「現在の国境の不可侵性の承認」を行なったところ、カンボディアはこれに謝意を表明しながらもその文言を他の多くの諸国と同様、カンボディアの「現在の国境内における領土保全の尊重および承認」として欲しい旨要望越していたので、今回それを行なった次第である。

 今日までのところ、カンボディアの要望に応えて、「現在の国境内における領土保全」の承認を行なった国は、フランス、豪州、イタリア、西ドイツ、カナダ、ソ連、インド、インドネシア、セイロン等カンボディアが外交関係を有するほとんどすべての国を含め計41カ国に上っている。