データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 核兵器の究極的廃絶に向けた核軍縮に関する国連総会決議

[場所] ニューヨーク
[年月日] 1994年12月15日
[出典] 外交青書38号,229頁.
[備考] 仮訳
[全文]

 冷戦の終了により、核戦争の恐怖のない世界の創造の可能性が増したことを認識し、ロシア連邦及びアメリカ合衆国が核軍縮努力を行い、第1次及び第2次戦略兵器削減条約に署名したことを歓迎し、両条約の早期発効を期待し、

 核軍縮分野における他の核兵器国の努力をも歓迎し、

 核不拡散条約が、1970年の発効以来、世界の平和と安全に寄与してきたことを高く評価し、

 第48回国連総会で達成されたコンセンサス合意に基づく全面核実験禁止条約のための交渉における進展を歓迎し、

1、核不拡散条約未締約国に対し、核不拡散条約の普遍性の重要性を認識し、可能な限り早期に同条約に加入することを要請し、

2、核兵器国に対し、全面的かつ完全な軍備縮小の枠組みの下における核兵器の廃絶を究極的目標とする核軍縮のための努力を行うよう呼びかけ、また、すべての国に対し、大量破壊兵器の軍縮と不拡散の分野における約束を完全に履行するよう呼びかける。