データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 米軍による対イラク武力行使に関するコメント(橋本龍太郎)

[場所] 日本
[年月日] 1996年9月3日
[出典] 橋本内閣総理大臣演説集(上),159頁.
[備考] 
[全文]

一、三日午後(日本時間)、米国はイラク国内の軍事目標に対する爆撃を実施したと承知。

二、我が国は、国連安保理決議を含むクルド人保護のためにとらえられた措置にもかかわらず、イラク軍が北部イラク地域へ進攻したことを憂慮をもって注視してきたところである。

 我が国としては、今回の米軍による行動がイラクによる国連の安保理決議の履行を確保するために必要な措置ということであれば、我が国としては、これを理解し、支持するものである。

三、また、我が国は、イラク軍が北部イラク地域から撤退することにより、今回の事態が一刻も早く収拾されることを強く希望するものである。