データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第2回六者会合に関する議長声明

[場所] 北京
[年月日] 2004年2月28日
[出典] 人民日報、2004年2月29日
[備考] 翻訳 玄大松
[全文]

1.第2回六者会合が、北京で、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、大韓民国、ロシア連邦、アメリカ合衆国の間で2004年2月25から28日まで開催された。

2.各代表団の首席代表は、中国・王毅外交部副部長、北朝鮮・金桂冠外務省副相、日本・藪中三十二アジア大洋洲局長、韓国・李秀赫外交通商部次官補、ロシア・アレクサンドル・ロシュコフ外務次官、米国・ジェームズ・ケリー東アジア太平洋問題担当国務次官補が参加した。

3.6カ国は、第2回六者会合で実質的な問題に関して有益、かつ肯定的な協議が行われ、また、全ての参加国の協議態度が真摯であったということに意見を共にした。会談を通じ、まだ差異点は残っているが、参加国は相互の立場に対する理解を増進させた。

4.6カ国は、韓半島と、この地域全体の平和と安定を維持するために、核兵器がない韓半島に対して、そして相互尊重の精神に立脚した対話と、平等に基づいた協議を通じた核問題の平和的解決に対して意志を表明した。

5.6カ国は、平和的に共存しようとする意志を表明した。6カ国は、核問題をはじめ、関連した関心事を扱うことにおいて、お互いに調整された措置を取ることに合意した。

6.6カ国は、対話の過程を続けることに合意して、2004年6月までに、北京で第3回六者会合全体会議を開催することに、原則的に合意した。参加国は、全体会議の準備のための作業部会を構成することに合意した。作業部会の任務などは外交的経路を通じて決定する。

7.北朝鮮と日本、韓国、ロシア、米国代表団は、中国側が二回に渡って六者会合の成功的な開催のために努力したことに対して、謝意を表明した。