データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第3次日中貿易協定の延長および協定事項の実施促進に関する共同コミュニケ

[場所] 
[年月日] 1956年10月15日
[出典] 日本外交主要文書・年表(1),783−784頁.外務省アジア局中国課編「中共対日重要言論集第3集」,178−80頁.
[備考] 
[全文]

 第一次日中貿易協定を相ともに締結してよりすでに四ヵ年を経たが,この間日中両国人民の努力により,両国の貿易が着実に増加の一途をたどりつつあることはよろこびにたえないところである。しかしながら,日中両国の伝統的歴史的関係とその地理的条件からみるとき,われわれは,日中貿易の現状がまだ,当然あるべき発展をとげていないことを痛感する。

 われわれは今般北京においてひらかれた日本商品展覧会の成功と日中貿易にたいする両国民の熱烈な歓迎にかんがみ両国貿易がひきつづき発展するのを促進するため,双方は第三次日中貿易協定を一九五七年五月四日までに延長することを確認する。同時に双方は第三次日中貿易協定のなかで実現をみていない諸問題およびその他関係ある問題につき意見の交換をおこない,次の諸問題について意見の一致をみた。

一,双方は第三次日中貿易協定の延長期間内に常設の民間通商代表部の相互設置を実現するよう努力すること。

二,双方は需要と可能性にもとづいて貿易額をさらに拡大することをのぞむ。また必要な場合には第三次日中貿易協定の商品分類の原則にもとづきその別表にかかげてある商品について個別的に調整をおこなうこと。

三,双方は両国国家銀行間の支払協定が締結されるまで,まず両国の為替銀行が直接の業務関係をうちたてることについて,短期間内に具体的に協議すること。

四,双方両国間の技術交流と協力の強化に努力すべきこと。

五,双方は両国貿易関係の正常化を実現するため両国政府間の貿易協定の早期締結の促進に努力すること。

 一九五六年十月十五日

     中国国際貿易促進委員会

           南  漢  宸

           雷  任  民

           李  燭  塵

           盧  緒  章

     日本国際貿易促進協会

           村 田 省 蔵

     日本貿易促進議員連盟

           池 田 正之輔

           勝間田 清 一

           加 藤 高 蔵

           帆 足   計