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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] クレティエン首相主催ワーキングランチにおける橋本内閣総理大臣の挨拶

[場所] カナダ
[年月日] 1997年11月27日
[出典] 橋本内閣総理大臣演説集(上),409頁.
[備考] 
[全文]

 クレティエン首相、並びにご列席の皆様

 本日、このように公邸にお招きいただいたことに対し、お礼申し上げます。

 私は、これまで幾たびか貴国を訪問し、季節ごとに異なった美しさを写真にも収めてきましたが、冬のオタワにも厳粛な美しさを感じます。しかし、我々の首脳会談は、打って変わって暖かいもので、日加間の幅広い協力分野のこの一年の成果と、今後の一層の協力の推進につき、有意義な意見交換ができたことを嬉しく思います。

 従来、日本とカナダは太平洋を挟んだパートナーとして、また、グローバルな問題における。パートナーとして協力関係を深めて来ました。私としても、この良好な関係を更に推進するよう努力したいと考えています。このワーキングランチにおいても、我々の共通の関心事項である朝鮮半島、中国、ロシア、カンボディア等の情勢にっき、貴首相閣下と意見交換したいと考えます。食事をしながら、取り上げる話題としては、リラックスしたものではないかもしれませんが、クレティエン首相は、このような複雑で難しい問題をわかりやすい言葉に置き換える名人であると承知しており、我々の食欲が損なわれることはないと信じています。

 では、貴首相のご健康と、日加両国の末永い友好関係を祈って、ここに杯を挙げたいと存じます。