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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] オークランド チャレンジ,APEC首脳宣言

[場所] オークランド,ニュー・ジーランド
[年月日] 1999年9月13日
[出典] 外務省
[備考] 外務省仮訳
[全文]

 我々APECの首脳は、ここオークランドにおいて、我々の地域の人々のための安定、安全及び繁栄というビジョンを追求した、域内における前例のない協力の10年を祝福する。我々は、我々の目標を達成し、我々自身に課した課題に取り組むために、指導力を発揮し続けることとする。

 我々は、前回会合を行って以来、メンバーのパフォーマンス及び見通しが改善したことを歓迎し、危機によって影響を受けたメンバーを改革するためにとられた措置を賞賛する。クアラ・ルンプールで我々が採択した協調的な成長戦略、及び主要メンバーにおける健全なマクロ経済政策は、信認と成長の回復を支援し、我々の見通しについて高まっている信認を我々が共有することを可能としてきた。

 我々は、回復及び持続可能な成長を阻害するおそれのあるリスクに対して気を緩めてはおらず、改革のモメンタムを維持する。継続的な多国間及び二国間の支援は、依然として重要である。我々は、APECの目標を追求するための1年を通じた閣僚の努力を歓迎し、承認する。首脳として、我々は、保護主義に抵抗し、市場を更に開放し、また、1997年からの経済的下降につながった構造面及び規制面での脆弱性に取り組む責任を引き受ける。我々は、規制の改革及び競争の促進を通じて市場を強化することによって、また、貿易及び投資のフローを規律する国際的な枠組みを改善することによって、これを達成する。この目的のため、我々は、世界貿易機関における交渉の新しいラウンドの立ち上げにコミットする。

 我々のコミュニティーの全ての人々は、APECの成功に利害を有している。我々は、人々が、経済的・社会的福利の改善のために潜在能力を十分に発揮することを確保したい。我々は、特に、今年、女性及びビジネスのAPECの作業へのより活発な参加を歓迎する。

強固で開かれた市場を通じた成長の支援

 現在行われている改革を通じた競争力の向上は、回復と持続可能な成長への道である。APECを通じて、我々は、ビジネス及び雇用拡大の機会を拡大し、強固で開かれた市場を構築し、我々のコミュニティー及びメンバーが国際経済に成功裡に参加できることを確保するよう努める。開かれ、透明性が高く、良く規律された国内市場及び国際市場の双方は、繁栄の不可欠な基盤であり、また、企業が革新し富を創造することを可能とする。

 我々は、以下により、我々の市場を強化する。

・企業及び公的部門のガバナンスにおいて、より高い透明性及び予測可能性を提供すること。

・効率性を向上させ、企業の参加を拡大するため、競争の役割を強化すること。

・持続可能な成長のための政策を策定し実施するため、規制の質及び規制担当者の能力を向上させること。

・遵守のためのコストを削減し、ビジネスの成長を促進すること。

・自由で公正な競争のために好ましい地域的及び国際的な環境を築くこと。

 我々は、2010/2020年までに自由で開かれた貿易及び投資というボゴール目標を達成するとの我々のコミットメントを再確認しつつ、競争と規制改革を促進するためのAPEC原則{前21文字下線}を承認する。これらの原則は、この目標を達成するためのAPECメンバーによる個別及び共同の行動をより良く統合する、市場を強化するための枠組みの中核的な部分を提供する。

 我々は、市場を強化するための最初の作業計画に関する閣僚からの提案を受け入れる。これは、メンバー及び企業、特に開発途上メンバーにおける、市場インフラストラクチャー及び人的能力の強化に優先度を与えるものである。これはまた、天然ガスや電子商取引といった分野における具体的な実施戦略を要請するものである。我々は、APECビジネス諮問委員会(ABAC)及びAPEC民間金融家グループを含む民間部門に対し、これらの努力に貢献するよう要請する。

 我々は、蔵相の作業を歓迎し、承認し、また、以下により、国内金融市場を強化し、域内への資本の回帰のための基盤を確保するための蔵相の努力を促す。

・監督及び規制の担当者の訓練の改善を通じるものを含む、金融市場の監督の強化。

・公表されたばかりの健全な慣行の基準集に基づいた国内債券市場の発展。

・合意されたコーポレート・ガバナンス原則の拡充及び適用。

 APEC蔵相プロセスのAPEC首脳プロセスとの連係により、協力のための新たな機会が生まれる。我々は、閣僚に対し、APECの諸フォーラム及びその作業計画の間のつながりを強化するよう指示した。我々は、次回会合の際に、金融市場の諸問題への取り組みの面での更なる進展に関する蔵相からの報告を受けることを期待する。

 我々は、メンバーによる個別の行動が、APECの目標を達成するための主たる手段であることを再確認する。我々は、ボゴール目標に向けた進展が一様ではないことを認識し、我々のコミットメントを実現するために具体的な行動を継続することとする。我々は、また、行動計画をより具体的、透明かつ包括的にすることを求めたABACや他のビジネス界の代表の意見を受け入れ、大阪行動指針の下での個別及び共同の行動のプロセスをレビューし、強化するとの閣僚のイニシアティブを歓迎する。

 APEC貿易円滑化計画は、関税の調和、基準・適合性、及びビジネス関係者の移動の向上の面で、既に相当な便益をもたらしつつある。我々は、合意された新たなイニシアティブを歓迎し、また、閣僚に対し、来年、ビジネス界と協議しつつ、この作業に優先度を与えるとともに、APECの貿易円滑化の役割の価値をより良く説明するよう指示する。

 経済・技術協力の強化は、人々を繁栄へと導き、アジア/太平洋メンバーの間の開発の格差を縮めるために不可欠である。金融危機は、人的・制度的なキャパシティ・ビルディング、科学技術交流及びインフラストラクチャーの開発の面で協力が重要であることを浮き彫りにした。我々は、閣僚に対し、マニラ宣言に従って、APEC経済・技術協力及びキャパシティ・ビルディングの計画の効果的で協調的な実施を改善することに、今後1年、特別な注意を払うよう指示する。

 我々は、APECビジネス諮問委員会によって提案されたAPEC食料システムに関する閣僚の報告を歓迎し、農村地域のインフラストラクチャー開発、食料生産及び加工における技術進歩の普及並びに食品貿易の促進に関する勧告を承認する。食料生産、食料加工及び消費を効率的に結びつける強固な域内食料システムは、APECの目標を達成するために非常に重要な貢献となるものである。我々は、閣僚に対して、今年のABACからの提案を考慮しつつ勧告を実施し、APEC食料システムの達成に向けて毎年進捗をモニターするよう指示した。

 我々は、電子商取引がメンバーを結びつける面で果たす重要な役割を認識する。APECは、民間部門と協力して、電子商取引のために好ましい環境を創り出す努力を続けなければならない。

 これから100日余りで、APECメンバーは、世紀をまたがる日付変更の課題とリスクに直面する。各メ

ンバー内における、また地域全体を通じた精力的な活動によりリスクは軽減したが、協調的な計画作成を一層行わなければならない。我々は、グローバルな相互依存性に鑑み、最優先課題として、メンバーの境界を越える非常事態対応計画の作成を準備、加速し、準備状況に関する透明性を向上させる努力を継続しなければならないことを認識する。我々は、Y2Kに関して潜在的に起こり得る出来事に対応するための協力を強化するため、APEC・Y2K100日間協力イニシアティブを採択する。我々は、日付変更の間及び変更後、Y2Kが非常に重要なインフラストラクチャーへ与える影響につき、情報及び専門的知見を共有することで意見が一致している。

世界経済におけるAPEC

 APECは、世界経済、特に多角的貿易体制の強化に主導的な役割を果たし続ける。

 強固な金融システムは、強靱かつ開放的で成長を続ける経済を実現するために基本的に重要である。我々は、国際金融システムの強化の進捗に関する蔵相からの報告を歓迎し、達成された進展に勇気づけられる。金融安定化フォーラム及び国際金融システム上重要な諸メンバー間の対話を促進する新たな非公式メカニズムの設立は、国際金融システムの強化に関する協力を前進させるものである。我々は、危機の予防及び解決を改善するために現在行われている努力を支持し、高レバレッジ機関の透明性を向上させるための迅速な措置を強く求める。我々は、また、国際金融システム及び国内金融市場の改革が互いに補強し合うことを確保する必要性について、広がりつつあるコンセンサスを支持する。APECメンバーの多様性は、国内及び国際金融改革を巡る議論に特別の貢献をもたらしている。公的及び民間部門の双方に関し、APECは、以下を提唱する。

−情報の信頼性及び適時性の改善を含む、より一層の透明性及び開放性。

−意思決定及び判断に対する一層明確な説明責任。

 今年、APECは、世界貿易機関(WTO)での議論に弾みを与える貴重な機会を有している。我々は、WTOにおける多国間交渉の新しいラウンドの立ち上げについてできる限り強い支援をシアトルで与えるとともに、閣僚により採択されたポジションを承認する。我々は、このプロセスへの一般の信頼を構築し、関連する国際機関の間での貿易関連事項についての調整を改善する必要があることを認識する。我々は、既存のWTO協定の完全な実施の確保が重要であることについて意見が一致している。我々は、国際貿易及び投資における継続的成長が繁栄と安全を達成するための最良の手段であると考えている。

 特に、我々は、新ラウンドが以下の通りに行われるべきことで意見が一致している。

−サービス及び農業に関する既にマンデートを与えられた交渉に加え、鉱工業品関税を含む包括的な市場アクセス交渉を含む。

−全ての参加メンバー、特に開発途上メンバーの利益となる、時宜を得た効果的な市場アクセスの改善をもたらし、また、この目的に整合して、ルール及び規律をレビューし、強化する機会を提供する。

−バランスのとれた十分に広範なアジェンダを有し、暫定的な早期の成果の可能性を排除しない単一のパッケージとして3年以内に終結する。

 我々は、農業に関する交渉の重要な目的のひとつとして、農業輸出補助金及び不当な輸出禁止・制限の廃止を支持する。

 我々は、全てのWTO加盟国に対し、ウルグァイ・ラウンドの期間中に適用したように、交渉の期間中に新たな又はより制限的な貿易措置を課さないというコミットメントを我々とともにシアトルで行うよう要請する。我々は、WTOのシアトル閣僚会議の前にそのようないかなる措置も課さないことを約束する。

 現在行われているWTO交渉に対する支援は、交渉の全期間を通じて、APECの作業の主要な分野であり続ける。特に、我々は、APECとWTOが相互に補強し合うことを確保するため、交渉において積極的に活動することを決意する。我々は、地域の全ての人々の利益のために相互に依存している今日の世界の課題と機会に十分に対応するため、また、国際貿易システムの分裂を回避するため、地域的な自由化イニシアティブと多角的な自由化イニシアティブの間の収斂を確保する必要がある。

 我々は、また、加盟国の普遍性を確保するため、WTO未加盟のAPECメンバーに関するものを含め、WTOへの加入交渉が早期に進展するよう求める。我々は、これらの交渉が最も早い機会に、可能であれば新しいWTO交渉の開始の前に終結することを求める強い要請を発出する。

繁栄への参加

 首脳として、我々は、地域の全ての人々が十分かつ成功裡に現代経済へ参加することを確保する責任を認識する。技術変化は、モノ・サービス及び金融のグローバルな市場を後戻りできないほどに統合した。知識の効果的な開発及び応用は、将来の経済的成功の主要な原動力となる。我々は、APECメンバーが、この非常に重要なセクターにおいて、専門知識を築き上げ共有する面で最前線に立つことを確保することを約束する。電子教育、科学技術、及び生涯技能開発といった分野での協力が強化されるべきである。グローバリゼーションは、全ての人々にとって好機にならなくてはいけない。

 我々は、人的・制度的なキャパシティの強化及び漸進的な市場開放を通じて、開発途上メンバーが世界経済に成功裡に参加することを可能とする面で、APECが主導的な役割を果たすことを確保することをコミットする。我々は、メンバー間及びメンバー内の所得と富の格差が社会的安定に対して課題を惹起する可能性があることを認識する。適切なソーシャル・セーフティー・ネットは、経済的・社会的調整を促進する一役を担う。我々は、APECメンバー及び他の諸機関がソーシャル・セーフティー・ネットの諸問題に取り組む努力を歓迎し、雇用及び環境面からみて持続可能な成長を維持するための更なる努力を促す。我々は、その点に関し、人材養成大臣会合及び中小企業大臣会合の成果を歓迎する。APECメンバーは、対話の強化を推進するとともに、イニシアティブ及び革新と同様に社会的受容及び経済的進歩を促進する政策アプローチを引き続き追求する。

 我々は、地域の繁栄に貢献しかつ繁栄から恩恵を受ける女性の能力を高めるための重要な進展である、APECにおける女性の統合のためのフレームワークを歓迎する。我々は、次回会合の際に、このフレームワークの実施をレビューすることとする。

 我々は、1999年に、ビジネス界、特により小規模な企業がその意見を知らしめる機会を拡大してきた。これらの意見は、我々の関心を強く引くものである。あらゆるレベルにおける民間部門との更なる対話は、APECの活力と有用性を維持するために不可欠である。我々は、また、民間部門に対して改革への支援を期待する。

 再度、我々は、APECビジネス諮問委員会(ABAC)からの提言を歓迎し、キャパシティ・ビルディング、金融、食料、電子商取引及び航空サービスといった分野での貢献に対し、委員会の委員に感謝する。我々は、閣僚に対し、2000年における作業の中で、ABACの提言を考慮するよう指示する。我々は、より競争的な航空サービスのための8措置を実施すること、及び、ボゴール目標に従って航空サービスを自由化するための更なる措置を特定することを支持する。観光及び航空サービスは、域内の開発及びコミュニティ・ビルディングに大きく貢献し得る。

結論

 首脳として、我々は、APECにおける我々の役割は、それぞれのメンバー内での役割と同様に、持続可能な発展を可能にし、人々に大きな社会的配当をもたらす進路を設定することであると認識する。我々は、経済調整は困難であり得ること、また、軽減しなければならない社会的コストがかかることを認識する。しかし、我々は、より大きな繁栄への道程が、我々の政策及び見通しの絶え間ない改革及び調整を必要とするという信念において、完全に一致している。競争と協力が活発に行われている開かれた地域的枠組みは、我々が協力して繁栄した未来を築く最良の手段である。我々は、深化し持続する、開放、パートナーシップ及びコミュニティの精神が築かれていると確信しつつ、APECの第2の10年へと出発する。我々がともに直面する課題は、我々のモメンタムを維持し、我々のコミットメントを果たすことである。我々は、このチャレンジに立ち向かう。

競争と規制改革を促進するためのAPEC原則

開放的かつ競争的な市場は、経済の効率性及び消費者厚生にとっての主たる原動力である。

 域内における成長を確保し維持することを目的として市場の強化を支援するための競争に関する原則を作成することが戦略的に重要であること、及び、これらの原則が市場の機能に影響を与える経済政策の全ての側面をつなげる枠組を提供するものであることを認識し、

 これらの原則が非拘束的であり、また、APECが活動している方法に合致した形で、各メンバーによって自主的に実施されることを認識し、

 政策の策定のためにこれら原則を採用するに当たっては、域内のメンバーの多様な状況及びこの状況から生じる異なる優先事項を考慮し、また、包含することが必要であることを認識し、

 メンバーがこの枠組の実施にあたって、多様な状況を考慮する柔軟性を有していることを認識し、

 APECメンバーにおける政策と規制が、競争促進以外の目的を適切に有し得ることを認識し、

 競争に主導された規制枠組からの適用除外が必要であり得ること、及びこれら適用除外がこの枠組を考慮しつつ、経済的な歪みを最小にする方法で実施されることを認識し、

 改善された競争環境が中小企業にとって有益であること、及びこれら原則を作成するに当たってビジネス界との間で広範な協議が行われたことを認識し、

 APECの様々なフォーラム及び太平洋経済協力会議の「競争に主導された政策枠組の作成の指針となるAPECメンバーのための原則」からの関連のインプットを参考とし、

 APECは以下の原則を承認する。

無差別性

(i)競争及び規制に関する原則が、経済主体が外国のものであるにせよ国内のものであるにせよ、同様の状況下にある経済主体間の差別が行われないように適用されること。

包括性

(ii)競争及び規制に関する原則が、モノ及びサービス、並びに民間及び公的部門の事業活動を含む経済活動に広範に適用されること。

(iii)市場の効率的な機能に影響する政策の策定及び改革における競争の側面を認識すること。

(iv)競争過程を保護すること及び自由かつ公正な競争のための環境を創造し維持すること。

(v)競争的な市場のためには、良好で総合的な法的枠組、明確な所有権、及び無差別的、効率的かつ効果的な執行が必要であると認識すること。

透明性

(vi)政策及び規則、並びにそれらの実施に当たって透明性があること。

説明責任

(vii)メンバーの行政当局内において、政策及び規則の作成並びにその行政上の執行における競争及び効率性の側面の実施のための責任が明確であること。

実施

 これを達成するため(注)、APECメンバーは以下の事項について努力する。

1.ビジネス(中小企業を含む)が効率性と革新性に基づき競争する能力と機会を阻害する規制及び措置を特定及び/又は見直すこと。

2.望まれる目的を達成するための手段が、競争に対して最小限の歪曲をもって採用及び/又は維持されることを確保すること。

3.競争過程を保護するための競争政策を実施することにより、反競争的行為に対処すること。

4.個別メンバーの状況を考慮しつつ、競争メカニズム及び改革措置の導入の時期及び順序の問題を検討すること。

5.以下の目的のため現実的な手段を採ること。

・政策及び規則を一貫して適用するよう推進すること

・不必要な規則と規制手続の撤廃

・政策目的及び規則の行政上の執行方法についての透明性の向上

6. 競争政策及び規制政策の適用において、信頼を醸成し、キャパシティ・ビルディングを行うこと。これは、特に以下によって達成される。

・競争政策と規制改革の唱道の推進

・競争当局及び規制当局、裁判所、並びに民間部門における専門的技術の形成

・競争当局を含む規制当局に対する適切な資源配分

7.途上エコノミーに対する経済技術協力及び援助、並びに途上エコノミーにおけるキャパシティ・ビルディングを行うこと。これは、競争政策と規制改革に関して蓄積されてきたAPECの知識及び専門的技術をよりよく利用することでなされ、APEC以外の専門技術の源泉との間でより緊密なつながりを発展させることを含む。

8.規制改革へのアプローチを特定するのを助け、このアプローチがこれらの原則と一致していることを確保するよう、APECにおける既存の努力を基礎として進めていくこと。

9.関係のAPECフォーラムによって形成された規制改革に関するアプローチの自主的な実施を支援するため、キャパシティ・ビルディング及び技術援助を含むプログラムを作成すること。

10.競争当局を含むAPECメンバー規制当局間の効果的な協力方法を発展させ、これらの協力方法に対する適切な資源の配分を確保すること。

(注)これら努力が、他のフォーラムにおける作業との重複を適切に避けるよう努めることを認識する。