イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究

日本学術振興会科学研究費 基盤研究(A) 
研究代表者:長澤榮治  

2016年11月の活動報告

公募研究会「「砂漠の探究者」を探して―女性たちと百年」の第1回研究会が開催されました

  • 日時:11月26日(土) 12:00-14:30
  • 場所:東京大学東洋文化研究所 3階第二会議室
  • 内容:顔合わせと今後の方針や課題について話し合いを行いました。
    地域や言語を問わず、20世紀初頭に女性とジェンダーの問題を論じた人々に関心のある方々が集まりました。

実施報告

 2016年11月26日(土)の午後、東京大学東洋文化研究所で「イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究」公募研究「「砂漠の探究者」を探して―女性たちと百年」の初回研究会が開催された。
 本研究会は20世紀初頭に女性とジェンダーの問題を論じた人々に注目し、その著作や活動、生き様を知ることで、当時何が問題となっていたのか、その後の100年の間に何が変わり、何が変わらなかったのかを考えることを目指して開催されたものである。
 初回には、代表の岡真理氏の主旨説明に続いて、イラン、トルコ、インドネシア、イギリス、チュニジア、エジプトをはじめ、異なる地域や言語文化を専門とする参加者から、それぞれの問題関心とこれまでの研究、現在の課題が提示された。
 今後の運営についての話し合いでは、定期集会を通して情報交換や関心の共有を行うことや、アンソロジー(著作の紹介と解題)を出版すること、「人」を入口に20世紀初頭と現代とのつながりを考える連続講座を開催することなどが提案された。
 共同研究の中で扱いうるトピックとしては、「教育」「フェミニズム」「活動(スカウト等)」「雑誌」「法」「植民地支配/ナショナリズム/ワタン」「労働」「運動」「身体」「コマーシャリズム」「芸能」「姫」などが挙げられた。
 これからの議論の広まりと深まりが大いに期待される濃密な3時間となった。(報告者:後藤絵美)


<協力企画>アジア女性資料センター主催 資料館・博物館で出会う女性たちの生きた軌跡 第1回

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(11/3)資料館・博物館で出会う女性たちの生きた軌跡 第1回

2015年、アジア女性資料センターは国内のさまざまな資料館・博物館をめぐるフィールドワーク・ツアーを開催しました。そこにあった/あるべきだけれどなかった資料や展示に触れ、私たちが生きるこの社会をつくってきた女性たちに出会う旅です。ご好評をいただいたこのフィールドワーク・ツアーを今年も開催します! 今回もさまざまな資料館・博物館を訪れて、ジェンダー平等・女性の人権の視点から女性たちの生きた軌跡をめぐります。ぜひご参加ください。

【第1回】モスクを訪ねてイスラームに生きる女性に出会う

いま、世界各地でイスラーム教徒に対する偏見や憎悪が噴き出しています。しかし実際にイスラームに生きる人々やそこに根付く文化について知っている人はどれほどいるでしょうか。このフィールドワークでは、東京・代々木にある東京ジャーミーのモスクを訪ねて、イスラーム世界に生きる女性たちに出会います。モスク見学後には、日本における「イスラーム」という用語の使われ方や意味付け、イスラームを生きる女性たちについて、ジェンダー研究者である後藤絵美さんと鳥山純子さんのお話を聞きます。

後藤絵美(ごとう・えみ)さん
東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク特任准教授。専門は現代イスラーム思想・文化。主著『神のためにまとうヴェール―現代エジプトの女性とイスラーム』(中央公論新社 2014)、「イスラームの女性観―聖典と日常のあいだ」(『年報地域文化研究』2007)。

鳥山純子(とりやま・じゅんこ)さん
日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は、文化人類学、ジェンダー学。主にカイロの女性たちに寄り添った日常生活の在り方を研究する。論文に「身に着ける歴史としてのファッション」(『世界史の中の女性たち』2015)ほか。

日時:2016年11月3日(木・休)14:00ー17:00
この催しは終了しました