イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究

日本学術振興会科学研究費 基盤研究(A) 
研究代表者:長澤榮治  

公募研究会

IG科研では、下記の研究会が活動中です。詳しい活動内容や次回の研究会予定などについては代表者に直接メールでお問い合わせください。


研究会名 「砂漠の探究者」を探して(アル=ニサーイーヤート勉強会)
代表者岡真理(京都大学)(事務担当:後藤絵美) bahithat.women100◆gmail.com
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研究会の概要今からちょうど100年前に、エジプト社会に於ける女性とジェンダーの問題を、全身全霊を賭けて考えていたマラク・ヒフニー・ナースィフ(1886-1918)。「ヒジャーブ」「一夫多妻」等について書かれた、彼女の新聞コラムを集めた『アル=ニサーイーヤート』の原典講読を中心に、彼女がどのよう言葉でそれらのエッセイを綴っていたのかをあらためて確認することにより、その後の100年という時間に、何が変わり、何が変わらなかったのかを考える。
代表者からのメッセージ出入り自由にしたいと思います。お気軽にご参加ください。
参加条件この時期に興味のある方であれば、言語や対象地域にかかわらず大歓迎です

研究会名 開発とトランスナショナルな社会運動
代表者鷹木恵子(桜美林大学) ktakaki◆obirin.ac.jp
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研究会の概要ジェンダーとは、社会・文化的な「男性らしさ」「女性らしさ」を問う概念であるばかりでなく、男女の権力関係、不平等、不公正を照射する概念であるとすれば、behaviorとともに、actionにも注目する必要があるだろう。開発は、主体が誰であれ、現状を変革しようとするactionである。この研究会では、「開発と社会公正」という大きな括りの下で、そうしたactionの一つの位相を、トランスナショナルな社会運動から捉えてみたい。女性運動の他に、さまざまな社会公正運動、イスラーム主義運動、宗教間対話運動、平和構築運動など、現代のグローバル化時代における特にそのトランスナショナルな動きの実相に迫っていきたい。
代表者からのメッセージ「開発」は多く分野と関わることから、他の研究会とも連携していければと考えています。市民活動家などのご参加も大歓迎です。

研究会名 イスラーム・中東における家族・親族の再考
代表者竹村和朗(東京外国語大学) ikauzakt◆gmail.com
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研究会の概要イスラーム・中東には、家族や親族を表す多様な語彙が存在する。たとえば、上エジプトを調査した人類学者ニコラス・ホプキンスは、ウスラを婚姻にもとづく「家族」、バイトを居住と生計をともにする「世帯」、アーイラを「より大きな親族(集団)」と定義した[Hopkins 1987: 68]。これらの語彙は、文脈や社会状況に応じて、それぞれ意味や用いられ方が異なるはずである。本研究会では、さまざまな時代や地域を対象とする参加者が持ち寄る事例を比較検討しながら、イスラーム・中東に関わる家族・親族概念の射程と用法について再考していきたい。
代表者からのメッセージ私自身は現代エジプトに関心がありますが、異なる国や地域、時代や方法論を専門とする方のご参加をお待ちしています。それぞれが持ち寄る「家族・親族」の事例を自由闊達に議論できる場になればと思っています。

研究会名 フィールドから語るイスラーム、ジェンダー、セクシュアリティ
代表者鳥山純子(日本学術振興会) junkoybn◆hotmail.com
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研究会の概要フィールドで日々時間を過ごす中、調査者は目の前の人々が生きるイスラーム、ジェンダー、セクシュアリティを共に生きる「目撃者」となる。しかしながら、フィールドでの個人的経験はこれまで、しばしば「私的」、「親密」、なものとして、それが強烈な印象を残す出来事であっても、学術的な中心的課題として取り上げられる機会は限られてきた。とりわけ、これまでイスラーム研究をけん引してきた中東研究においてこの傾向は顕著である。  本研究会では、調査者がフィールドで直接・間接的に出会ったイスラーム、ジェンダー、セクシュアリティ経験を掬い上げ、それらを直接語る経験を通じて、人々が生きる実態に沿ったイスラーム、ジェンダー、セクシュアリティに迫ることを試みる。
代表者からのメッセージフィールドワークに興味のある学生や、フィールドで自らのジェンダーやセクシュアリティを突き付けられる機会の多い、女性や性的マイノリティのみなさんに広くご参加いただければと思います。性別を問わず歓迎いたします。

研究会名 イスラーム圏における「ジェンダー化された暴力/苦悩」
代表者嶺崎寛子(愛知教育大学) minesaki◆auecc.aichi-edu.ac.jp
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研究会の概要中東における紛争が加速度的に泥沼化した2000年代以降、イスラーム・ジェンダー研究で一際重要なのは、女性に対する暴力やトラウマ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかる研究であろう。
女性に対する暴力、特に性暴力や加害者心理については、精神医学、心理学、臨床心理学等の分野で研究が進み、文化を越えた生理的反応としてのトラウマ反応とそれが身体に与える影響が明らかになりつつある。本研究会では、これらの研究成果を踏まえつつ、イスラーム圏の暴力やそれに伴う苦悩を学際的な視点から検討する。イスラーム圏のジェンダー化された暴力は伝統文化やイスラームの文脈で理解されがちだが、本研究会ではそれを、都市化やグローバル化の影響を受けたきわめて現代的な現象として捉えたい。また暴力などが生み出す「ジェンダー化された苦悩」やそのケアについても検討する。
暴力が社会化・内面化されるプロセスや、暴力や苦悩を加速させる要因など、その社会的文脈や背景を明らかにし、「ジェンダー化された暴力/苦悩」の実態の一端を解明し、理解枠組の構築をめざす。
代表者からのメッセージ若手が自由に発言し、オープンな議論のできる出入り自由な研究会を目指します。ご関心のある方はお気軽にご連絡ください。

研究会名 国際ジェンダー規範とイスラーム
代表者本山央子(お茶の水女子大学大学院) h-motoyama◆nifty.com
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研究会の概要1970年代以降、国連において強化されてきた国際的なジェンダー平等規範は、世界各地で女性たちが保守的ジェンダー規範や権力構造に抵抗し、権利をかちとるうえで重要な資源を提供してきた。その一方、特に「対テロ戦争」以後は、国際ジェンダー規範がイスラーム世界を他者化し介入するための道具になっているとの批判もなされている。本研究会では、「普遍」に対するイスラームやムスリマの構築とジェンダー、またイスラーム社会における国際ジェンダー規範への反応などの検討を通して、イスラームとの関係から国際ジェンダー規範とグローバルガバナンスのあり方を批判的に問い直すことを試みる。
代表者からのメッセージ国際政治、開発とジェンダーに関心のある研究者だけでなく、現在現地で活動するNGOからなども広く実態について教えていただきたいと思っています。立場の異なる多様な参加者と、実践に意味のある知見を積み上げていきたいと思っています。

研究会名 イスラーム家族・女性関連法の運用実態の研究
代表者森田豊子(鹿児島大学グローバルセンター) zanan.kaken◆gmail.com
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研究会の概要イラン家族保護法の翻訳から浮かび上がってきた、法の運用実態における「婚姻(一時婚、複婚、婚資、外国人との婚姻等)」、「離婚(養育権、扶養料、ドメスティック・バイオレンス等)」、「養子縁組(相続、血統・家系・親族関係等)」、「LGBT」、「妊娠、出産、 人工妊娠中絶」、「女性の就学・就労の権利」など具体的な問題を民法や家族保護法を参照にしながら考察する。また、その成果を他国の事例と比較することで、イスラーム諸国における女性及び家族に係わる法律の運用実態の共通性と差異を明らかにする。
代表者からのメッセージ研究会にご参加を希望される場合には、必ず上記連絡先に事前にご一報ください。