イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究

日本学術振興会科学研究費 基盤研究(A) 
研究代表者:長澤榮治  

イスラーム圏における「ジェンダー化された暴力/苦悩」

研究会名 イスラーム圏における「ジェンダー化された暴力/苦悩」
代表者嶺崎寛子(愛知教育大学) minesaki◆auecc.aichi-edu.ac.jp
◆を半角@に直してご利用ください
研究会の概要中東における紛争が加速度的に泥沼化した2000年代以降、イスラーム・ジェンダー研究で一際重要なのは、女性に対する暴力やトラウマ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかる研究であろう。
女性に対する暴力、特に性暴力や加害者心理については、精神医学、心理学、臨床心理学等の分野で研究が進み、文化を越えた生理的反応としてのトラウマ反応とそれが身体に与える影響が明らかになりつつある。本研究会では、これらの研究成果を踏まえつつ、イスラーム圏の暴力やそれに伴う苦悩を学際的な視点から検討する。イスラーム圏のジェンダー化された暴力は伝統文化やイスラームの文脈で理解されがちだが、本研究会ではそれを、都市化やグローバル化の影響を受けたきわめて現代的な現象として捉えたい。また暴力などが生み出す「ジェンダー化された苦悩」やそのケアについても検討する。
暴力が社会化・内面化されるプロセスや、暴力や苦悩を加速させる要因など、その社会的文脈や背景を明らかにし、「ジェンダー化された暴力/苦悩」の実態の一端を解明し、理解枠組の構築をめざす。
代表者からのメッセージ若手が自由に発言し、オープンな議論のできる出入り自由な研究会を目指します。ご関心のある方はお気軽にご連絡ください。

「イスラーム圏における「ジェンダー化された暴力/苦悩」第2回研究会

  • とき 7月8日」(土) 13:00~17:00
  • ところ 南山大学S棟S55教室

飛び込み参加も大歓迎ですが、レジュメの準備の関係上、事前に嶺崎(minesaki@auecc.aichi-edu.ac.jp)までご連絡いただければ幸いです。
お問い合わせは右まで。嶺崎寛子(愛知教育大学)minesaki@auecc.aichi-edu.ac.jp(@を半角に変えてご利用ください)

13:00-13:10趣旨説明・参加者自己紹介
13:10-14:10菊池真理さん(筑波大学大学院 人文社会科学研究科)
「ジェンダー化/身体化された暴力/苦しみを生きる」

<発表要旨>
人々は、集合的暴力や紛争・戦争による身体化された暴力/苦しみをどのように生きているのだろうか。 暴力/苦悩と、悼み/癒しの問題について、いくつかの事例(スリランカ中心)から検討する。

14:10-14:50質疑応答
14:50-15:10休憩
15:10-16:00太田(塚田)絵里奈さん(慶應大学文学部非常勤講師)
「社会変動に現れる暴力と危機:2011年エジプト革命(アラブの春)を経験して」

<発表要旨>
太田(塚田)さんは2008年10月から2011年5月まで、エジプト人女性とルームシェアをしながら タハリール地区・内務省隣のビルで暮らし、幸か不幸か、「アラブの春」の展開を間近で感じる状況下に おられました。革命と暴力について、ご体験をもとにお話いただきます。

16:00-17:00質疑応答
(参加者の皆さまの、フィールドでの紛争や暴力の経験などもお話いただき、 共有して議論を深めたいと考え、質疑応答を長めに取ってあります)

主催:「イスラーム圏における「ジェンダー化された暴力/苦悩」研究会(基盤A「イスラーム・ジェンダー学構築のための基礎的総合的研究」公募研究会)

共催:まるはち人類学研究会


これまでの活動

第1回

  • タイムテーブル
13:30-13:40研究会趣旨説明「ジェンダー化された暴力/苦悩」をイスラーム圏から/その外から考える」
嶺崎寛子(本公募研究会代表者:愛知教育大学)
13:40-14:00参加者自己紹介
14:00-14:20研究会の方向性の調整・確認、今後の研究会の日程調整
14:30-15:30「中東におけるジェンダー化された暴力と政治」
嶺崎寛子(本公募研究会代表者:愛知教育大学)
15:40-17:00「「失踪」の暴力とその解決――アルゼンチンの「人権問題」と市民社会」
石田智恵(日本学術振興会特別研究員)(質疑応答を含む)
17:00-17:30全体討論