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チョーテー=ハーン=カ=グンバッド(Chhute Khan ka Gumbad)とよばれており,ムバーラクプル=コートラ部落の西側に新設された住宅地の内部にある。附図.H-10
ドームをいただく,外辺約13メートルの四角平面の建物で,西にミヒラーブをもち,他の三方に入口を開いているが,北の入口には,赤い砂岩のスクリーンの一部がのこっている。屋上の四隅には,小さなドームをいただく六本柱のチャハトリがあるが,現在では,西南隅のものは消失してしまっている。内部には,1基の墓がのこっている。この建物の特徴は,各面の入口上方のアーチとその周辺,および内部の随処に豊富に見られる漆喰の碑文と文様とにある。ドーム天井もまた,頂部の円形文様を中心に,交叉アーチや,大小のディスクおよび帯状文様によって,華やかに飾られている。この墓建築は,附近にある二つの墓建築とともに,ティーン=ブルジー(Tin Burji,三つのドーム)として親しまれてきた。第Ⅲ期。
東研.Ⅳ-8;ASI.Ⅳ-46

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