DILAWAR KHAN'S MASJID

 広い中庭を囲むかたちで、奥行四間の柱列をもつ西側の礼拝室と一間の三方の側の回廊部とから成り立っている。このモスクは、その東側の正面入口の方向からマーンドゥーのムスリム王室の人びとのために造られたものといわれているが、ダハルおよびマーンドゥーの初期造営のモスクと同じく、西側礼拝室の中央と左右三つずつの、アーチ形のミフラーブをのぞくと、いずれの柱列や西側礼拝室の天井には、あたかもヒンドゥー神殿かと思わせるほどにヒンドゥー様式がはっきりと残っており、ヒンドゥーの技工によって造られたことが推定される。(荒松雄)

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