現代中国の思考

    崔衛平・林賢治・蕭雪慧

 

崔衛平

始めにこの人を取り上げるのは、私の意図を明らかにしたいから。この人に独創的な理論や思想があるとは思っていません。しかし、それでもこの人は独自の思想をしている人だということが重要なのです。独創的であるかどうか、というのは、思想史的な観点です。この人より前に、同じ思想を持った人がいたかどうか、ということだから。それに対して、独自の思想であるかどうか、というのは、それが本当の思考であるかどうかということです。本当に、自分の頭で考えられていることであるかどうかは、それが、先人と同じ思想であるかどうかと全く関わりのない問題で、私にとっては、それこそが重要です。だって、私は思想史なんて知りたいと思わないから。

この人は、自分ではっきりと、思想史的興味は無いことを表明しています。有名な思想家だから知らなきゃいけない、とか、思想史の流れを押さえておかないと議論が出来ない、とか、そんな下らない話は相手にしない。自分がたまたま知った思想家の思想が、自分自身の問題として切実に重要と思うので、自分も一生懸命に考えているのだ、という態度です。

 

 

林賢治

   この人こそ、最も重要な思想家です。時間がないので、これだけ書いておきます。